青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

201503北日本旅行その2「鹿」

2日目はもともとは根室本線経由で根室まで行く予定だったが、きっぷが変わったので石勝線経由のスーパーおおぞらを使うことにした。

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北海道はあまりに広すぎて電化なんてやりきれないので、電車特急は人口の多い札幌旭川間のスーパーカムイ青函トンネルを通る白鳥くらいで、長距離特急は気動車がほとんどである。スーパーおおぞらもそのひとつで、札幌から釧路までを4時間近くかけて結んでいる。110km/hくらい出る最新の気動車特急でも4時間かかるだけ、北海道はスケールが違う。

北海道フリーパスは基本的に普通・特急の自由席が何度でも利用可能な上に、6回まで指定席を取ることができる。今回はそのうち1回を使った。

釧路へつくと、ガチガチに凍っていたホームで滑って思いっきりこけてしまった。そのときカメラは投げ出してしまい「あ、これは壊れた」と思ったが、何とか壊れなかったので安心した。しかし手を結構深くけがしてしまい、ハンカチを包帯代わりに巻いて根室行き快速ノサップに乗り込んだ。

ところが、茶内で先行列車の都合で停車したっきり発進できず、ついにはバス、タクシーで代行輸送となってしまった。前日まで大雪とはいえこの日は晴れていたので大丈夫だと思っていたが、帰れなくなっても困るので釧路まで代行輸送のタクシーで引き返すことにした。

タクシーで引き返す途中、鹿とぶつかりかけた。最近は数が増えてきていて、たまに柵を抜けて出てきてしまうらしい。事故も多いとのこと。後からネットで見たか誰かが言っているのを聴いたのか、真偽ははっきりしないが、列車を止めたのも実は鹿だったといううわさを聞いた。

この次の日は釧網本線で網走へ出て石北本線へ抜けるつもりだったが、その日の調子や翌日の天気予報を見ると、運休で二進も三進も行かなくなりそうだったので、思い切ってあきらめて札幌まで引き返すことにした。

このままだと釧路に来た意味を見出せないので、しかたなく釧路の街を歩いて、珍しい駅ナカの古本屋でチャットモンチーを買い、ショッピングセンターで靴の滑り止めスパイクを買った。

駅の裏側に「釧路ザンギ」の名店があるらしいので行ってみた。「釧路ザンギ」とは唐揚げみたいなもので、味の漬け込み方がちがうらしい。居酒屋だったのだが、おっちゃんが米についてのこだわりを話してくれたり、後で気づいたのだが一個おまけしてくれたりしていい人だった。

来たときと同じスーパーおおぞらに乗り込み、釧路ザンギをつまみにビールを飲んだ。

この日の下車印:釧路