青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

普通乗車券と「一筆書き」

今日は、乗車券の中でも普通の人でも使う機会の多い「普通乗車券」の経路について書いてみようと思う。

普通乗車券で重要なのは「経路」だが、そのとき、ひとつの重要なルールがある。「1枚のきっぷでは経路は『一筆書き』でなければならない」ということである。

往復乗車券のような場合を除いて、切符を買うとき、すでに通った駅に到着したところで、運賃計算は打ち切られる。たとえば、

東京→(東海道線)沼津→(御殿場線国府津→東京

のような経路では、国府津を二度通過することになるので、東京から沼津を経由して国府津までの切符しか出すことはできず、国府津から東京までは新たに切符を購入することになる。乗車券は距離が長くなるにつれて割安になるが、この場合は国府津で距離は打ち切られる。

一方で、逆に同じ駅を通らない経路を設定することで、安く切符を調達することができる場合がある。

たとえば、大阪と東京の間を往復する場合、東海道線特急券買い足しで東海道新幹線も利用可)経由で片道8750円、往復17500円かかる。しかし、

大阪→(環状線天王寺→(関西線)名古屋→(東海道線)東京→(中央線)多治見→(太多線)岐阜→(東海道線)大阪

という経路をたどれば、距離を通しで計算することができ、普通運賃部分は13180円、片道あたり6590円で済む。さらに途中下車できる切符では学割が効いてここからさらに2割引になるので、安い高速バスが取れなかったときは妥当な金額と言える。

これもあまり知られていないのだが、乗車券は営業キロが101kmを超えると何回でも途中下車することができる。しかも青春18きっぷと異なり、特急料金を追加するだけで特急(あずさ、しなのなど)も使えるし、同様にして東海道新幹線も使える。無論ムーンライトながらがあるときは指定券を買えば使えるし、グリーン車もグリーン券を買えば使える。いずれも乗車券から買い足す必要はない。

また、有効期間について、おおよそ200キロで1日ずつ増えていくと考えて差し支えない。先述の場合、大体1000キロちょっとなので7日である。

7日で13000円ちょっとなので、ゆっくり途中下車しながら旅行すると考えれば、青春18きっぷが出ていない時期でも比較的安価に旅行することができる。さらに先述の通り特急が使えたり18きっぷより融通の聞く部分もある。18きっぷが使えないときは検討してみてはどうだろうか。