青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

ムーンライトえちご

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北斗星はまなすに乗ったあと、18きっぷが2回分あまったので、北陸へ行きたいと思った。「ムーンライトえちご」の存在を知り、「近々なくなりそうだな」と思ったので乗ってくることにした。それが僕が最初に乗った最初の夜行快速ムーンライトである。僕の世代で最初に乗ったムーンライトがながらでないというのはなかなか珍しいのではなかろうか。ムーンライト信州もあるか。

ムーンライトえちごは夜行快速ムーンライトの中で最初の列車であり、新潟から信越上越高崎線経由で新宿を結んでいた。指定席券では、他のムーンライトには「xx号」とついているのがなぜかついていない。

当日は新幹線が遅れてその接続待ちを行ったせいで出発が遅れた。席はガラガラで、隣か前かに座っていたおじさんが音鉄をしていたのは覚えている。今思えばさびしい最終便だった。

その次の夏の臨時列車で、ムーンライトえちごは姿を消した。僕が乗った日の次からは「えちご春の夜空号」なんてダサい名前になっていて、そのまま人知れず廃止されてしまったので、僕ははからずしも「最後の『ムーンライトえちご』」に乗車していたことになった。