前回に引き続いて、青春18きっぷでひとつハイレベルなことをやるには、ある程度の知識や能力がいる。具体的には
(1)時刻表を読んで旅程を組める
(2)乗れる列車と乗れない列車を見極められる
(3)上二つにかんする情報を調べられる
(4)長時間乗車に耐えられる
くらいのことは求められると思う。ひとつづつ見ていこう。
(1)時刻表を読んで旅程を組める
時刻表は各線区の時刻はもちろん、JR全線と一部の私鉄の路線図、特急料金の早見、切符のルールなど、鉄道旅行する上で極めて多くの情報を含んでいる。
「ネットで調べられるから要らない」という人もいるが、「18きっぷでつかえる在来線普通列車のみを使ったルート」を検索しても、まずすぐには出てこない。また、自由気ままにやってると「次の駅で分岐する路線にも乗ってみたいと思うけど、時間的に間に合うかわからない」というときにネットで調べてるとほぼ確実に間に合わない。さらに、トンネルでは電波が入らないので、トンネルが多い区間ではまったく何も調べられなくなる。
時刻表には大別するとJTB時刻表とJR時刻表があり、サイズも電話帳くらいあるものから、コンパクト辞書と同じくらいのものがあるが、どれでもいいと思う。次シーズン以降も18きっぷ旅行を続けていこうと思うならどれか1つ決めておけばよい。僕は初めての旅行からJR時刻表系の「コンパス時刻表」を使っている。
時刻表には「旅行する月の号を買え」と書いてあるが、個人的には各シーズン1冊くらいでいいと思う。ただ1年1冊だと臨時列車の時刻がわからないので、各シーズン1冊はあるべきだと思う。
なお、僕も小さい時刻表で「xx分間隔」などと略されている都市部の路線を使う場合や、おおまかな道筋をつける場合にはyahoo路線検索を使う。ブラウザで見るといちいち「特急」「新幹線」などのチェックをはずさなければならないが、アプリを使えばデフォルトでチェックをはずすことができ、非常に便利である。
Yahoo!乗換案内 無料の時刻表、運行情報、乗り換え検索 - Google Play の Android アプリ
この場合のコツは、「なるべく細かく区切って調べる」である。
たとえば東京から大阪まで中央線・飯田線・東海道線・関西線というルートで大体どれくらいかかるか調べる場合、まず一発では出てこない。そういう時はたとえば東京から中部天竜までと中部天竜から大阪までなどに区切ればよい。
しかしそういった複雑なルートの場合、慣れれば紙の時刻表をめくるほうが速くなってくる。
画像:下車印あつめを始めたころの18きっぷ。金券ショップで1回分を買ったのだが、1日でこれだけ集めた。