青ポスの部屋

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乗車券 鶴橋→京橋→京阪黄檗 「JR→京阪の連絡乗車券(3)」

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京阪電鉄とJRは、京都側では東福寺、大阪側では京橋、その中間で河内森(JR側は河内磐船)で接続する。京阪線への連絡乗車券は以前2回紹介したが、どちらも東福寺接続のものだった。そこで今回は京橋接続のものを紹介する。

着駅の黄檗駅は、京阪本線ではなく京阪宇治線の駅である。宇治線で連絡運輸が設定されているのは黄檗と宇治だけだ。黄檗はJRにもあるが、鶴橋からJR黄檗までの運賃は1140円もする。一見すると意味がわからない。

理由はJR奈良線を経由するからだ。JRの運賃は元から近距離では割高なので、首都圏や京阪神では「電車特定区間」というものが設定され、その範囲内では割安な運賃が適用される。さらに京都→大阪には特定運賃という安い運賃が特定されている。それでようやく阪急や京阪と勝負している。

しかしJR奈良線は全線が電車特定区間に含まれていない。そのためJR奈良線を少しでも含む乗車券では一般の割高な運賃表が適用されるので、黄檗→京橋は京阪線の倍以上という話にならない状況になっている。なお奈良線大阪近郊区間に含まれるため、木津経由のほうが近い場合でも京都経由の場合でも同じ運賃になる。

こういうことがあるので、京阪間を移動する場合は乗車券を途中で区切って2枚にするほうが安くあがる場合がある。しかしJR西の駅では不正乗車防止という理由で他駅発の乗車券は料金券と一緒でないと売ってくれない。旅行会社に行けば買えて結局同じはずなのだが、融通が利かない。

購入するとき、最初は「出せないから券売機で買ってくれ」と言われた。「前は出せたのだが」と聞くと「出せるが自動改札は通せない」と言われた。それでもかまわないと購入してそれで改札に行くと「自動改札を通せ」といわれ、結局JRでは自動改札を通した。自動改札対応かどうかは仕方ないとして、出せるものを「出せない」と言い切ってしまうのは完全な嘘なので、いかがなものかと思った。