今まで、北は北海道、南は鹿児島まで日本中を鉄道でまわってきた。沖縄は中学校の修学旅行で行った(しかもゆいレールにも乗車できた)し、気づけば47都道府県すべてに足を踏み入れるまでに、あと四国の西側2県を残すのみとなっていた。(ただし通過でもカウントしているので、ただ一ヶ所、群馬県では下車していない。)そこで今回は、最も広義ではあるが、47都道府県走破を目指して四国を回ってみることにした。
三江線で使った18きっぷの後半3回を使うことになるのだが、今回も三江線と同じく旅程の組み方に大変苦慮した。というのも、今回は個人的になかなか忙しい状況で、18きっぷ最終の1/8の晩に出るしかできなかった。3連休一杯1/11まで使えればよかったのだが18きっぷは容赦なく10日までしか使えない。そこは融通を利かせてほしかった。
なので今回もeきっぷの世話になることになった。使う特急列車は南風だ。e5489は西日本が運営するものの、西日本、九州、四国の特急列車が予約でき、さらにネット割引のeきっぷが設定されている。
18日の昼まで用事を済ませて出発した。明るくなってから18きっぷを使いはじめることが最近増えてきた気がする。まずeきっぷを受け取らなければならないので、明石で途中下車して受け取りだけやった。
その後姫路で駅そばを食べて下車印をもらったのだが、神戸支社仕様の日付入りの、しかもインクが黒々としたものを、もらったばかりの明石の下車印に思いっきりかぶせられてしまったのでものすごくがっかりした。
山陽本線で岡山へ向かったのだが、今回はeきっぷと使う乗車券を同時購入していなかったので、万富で降りて乗車券を買った。「巨万の富」という単語を思い出させる縁起のいい名前だが、キリンビールの工場があるほかは住宅地のど真ん中の駅で、あまり大都会という感じではなかった。
岡山からマリンライナーで四国へ渡った。四国は2回目だが、夜になってもマリンライナーはそこそこ混んでいた。マリンライナーというと本四連絡列車というイメージが強いが、岡山県内に児島、茶屋町、列車によっては妹尾、早島などの停車駅を持っており、児島までで立ち客は大体降りていった。
節約のため琴平までは普通列車で行った。マリンライナーと土讃線の間は時間帯によっては接続が悪く、坂出、多度津と短時間で2回も乗り換えなければならない。また時間もあったので、下車印をいくつかもらうことができた。
琴平は金比羅さん参りの入り口駅であり、高松から「ことでん」こと高松琴平電鉄が乗り入れている。高松へ出るにはJRより琴電のほうが明らかに便利だろう。夜も22時を回っていたので駅以外は人気がまったくなかった。
琴平からは最終の南風で高知へ出た。マリンライナーで飲もうと思って買ったが混んでて飲めなかった金麦を飲んだ。高知着が一応日付をまたぐ列車で飲むビールはうまかった。