青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

20170302 北海道旅行 その1 「6度目の北海道」

3月は僕が一人旅を始めた季節で、決めたわけではないが毎年北海道に行っている。青春18きっぷの春シーズンでありながら、まだ雪に閉ざされた冬の北海道を楽しむことができる。冬シーズンは冬休みが短いので北海道にたどりつくのは難しい。

今年はもう行かなくていいかなとも思っていた。昨年のダイヤ改正はまなすが廃止され、関西から行くには飛行機か新幹線か特急かで片道だけで1万円近くはかけないと難しくなってしまった。その割りに東北、関東は乗っていないところがたくさんあるので、そこをつぶすくらいにしようと思っていた。

ある日、ANAのページを調べていると、乗継旅割というものがあり、稚内やオホーツク紋別など道内各地の空港から新千歳乗継で1万円で関西まで帰ってこれることがわかった。また北海道に行く人の話を聞いていると自分も行きたくなってきたので、今回でJR北海道の今動いている在来線を乗りつぶしきるつもりで、最後は稚内から飛んで帰ってくることにした。

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一日目、始発で関西空港へ向かった。 関空からLCCを使うのは2度目だが、前回のJetstarは第一ターミナル出発だったので普通の飛行機とあまりちがいがなかったのに対し、今回はpeachで第二ターミナルから出発だった。なので関西空港駅から第二ターミナルまでの時間をはかりかねていたが、割とすぐ連絡バスは来たし時間もかからなかった。

手荷物や保安検査は特にトラブルもなく過ぎたが、そこから機材の都合で30分遅延した。飛行機の窓からは東北の海岸線が見えた。特に下北半島は形がはっきりわかった。

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定刻どおりならぎりぎり夕張へ行くことができたが延着でできなくなったので、順番を変えて先に室蘭へ行くことにした。

新千歳空港からは札幌方面へは快速エアポートで1本で行くことができるが、苫小牧、室蘭方面へは一駅行った南千歳で乗り換えることになる。この乗り継ぎが不便なことがあり、苫小牧まではKitacaも使える札幌エリアとみなされているが待たされることがある。今回も1時間近く待たされた。

苫小牧では運行系統が途切れており、普通列車は苫小牧以西は気動車となる*1。時刻表を見て都合がよかったので、ここで日高本線で運行されている鵡川まで行くことにした。

日高本線は海岸べりを走る風光明媚な路線だったが、海に近すぎたこともあり高波で道床が流出する被害を受け、現在も大部分がバス代行中になっている。復旧には費用がかかり乗客も見込めないことから復旧断念の意向がJR北海道から示されている。おそらくこのまま廃止されてしまうだろう。

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鵡川からは数人の旅行者が代行バスに乗り込んでいった。この時間から様似へ行くとその日中に帰って来れないので僕は鵡川で引き返し、室蘭へ向かった。

とはいえ、室蘭に特段行きたいところがあるわけでもなく、室蘭本線の支線に乗っていなかったからという理由で、室蘭へ行って引き返してきた。途中登別によるのもいいなと思っていたが、遅くなりそうだったのでそのまま札幌まで戻った。

宿へ行く前に、桑園駅近くの北のたまゆらという銭湯に浸かった。天然温泉ではないが気持ちよかった。

 

 

*1:電化自体は室蘭まで延びており、電車特急すずらんが運行されている