青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

20170302 北海道旅行 その4 「最北への道」

今日は半日で宗谷本線を普通列車で乗りとおした。

宗谷本線は2年前、スーパー宗谷で走破した。しかし「乗り鉄たるもの、最果てへ続く線路は普通列車で走破したい」と思っていた。また稚内空港発で安い飛行機があったので稚内まで行ってみることにした。

とはいえ、宗谷本線の名寄以北はJR北海道が「単独維持困難」とするほどの閑散区間で、本数は1日3往復、旭川から稚内へたどりつけるスジは2本しかない。そのうち朝の始発のほうを使った。

時刻表の上では列車番号名寄幌延で変わっているのだが、案内やサボには「稚内」と書かれており旅情を感じた。

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途中音威子府幌延、豊清水で長時間停車した。豊清水では雪煙を巻き上げながら走る特急サロベツとすれちがった。

そして2年ぶり、2度目の稚内にたどり着いた。

前回もほぼ同じ時期だったので特に大きく変わっているところがあるわけではなかったが、前回は風のためかカバーがかぶせられていた車止めのモニュメントを今回は見ることができた。

今回は記念入場券セットを買って、宗谷牛サンドを食べた。前に来たときはハンバーガーだった気がするのだが、ライ麦サンドになっていた。

サンドイッチを食べながら、ここで何をしようか途方に暮れることになった。何かあるだろうと何も考えないでここまできてしまったが、ノシャップ岬も宗谷岬もこの寒さでもう一度行こうとあまり思わないし、稚内温泉は遠い。副港市場は後で行くし、公園は雪で埋まっている。

とりあえず前回は防波堤を見ていなかったので見に行ってみた。

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中では地元の中学生がキャッチボールをしていた。確かに歴史的な建築物ですごいと思ったが、それ以上に寒すぎてさっさと駅へ引っ込んでしまった。

時刻は14時前で、キタカラはコンセントどころかwi-fiまであるのでこのまま数時間いてもいいのだが、それではもったないない。とはいえ行きたいところも特にない。

ここで僕は「なんでここまで来たのか」という単純な問いに苦しめられることになってしまった。折りしも、近頃はこのようなすごく基礎的なことを問いただされることが多かった。将来の進路とか、自分では考えていたつもりなのによくわからなくなって答えられなくなる。これまでいかに自分が考えて行動しているふりをしていたのかがよくわかった。

とにかくこんなところまできて悩みこんでも仕方がないし、正直こうなることも予見してはいたので、そうなったときの予定として決めていたとおり、行ったことがない南稚内のほうへ向かうことにした。

稚内駅近くはホテルや観光客向けの施設が集中しているが、南稚内駅付近はデパートや全国チェーンの外食店など地元の人の生活に近い施設が多い。日本最北のマクドナルド、すき家もこの付近にある。その中で日本最北のミスタードーナツに入ってコーヒーを飲んだ。温かいコーヒーを飲んだらほっとしたのか、元気がわいた。

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夜は副港市場に行った。偶然サハリンのロシア音楽グループのステージをやっていた。僕はロシア音楽も好きなので、楽しむことができた。

また今回も銭湯に入ったのだが、気合を入れて露天風呂に浸かることができた。とはいえそれまでに十分内湯で温まった上でやっとという感じだった。

それから海鮮丼を食べようと思ったが、副港市場の中の店は高かったし、2軒行った店が閉まっていたのであきらめた。海鮮丼を食べようとして食べれなかったのはこれで3軒目になるので、僕は北海道の海鮮に縁がないのかもしれない。