青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

201403 北斗星旅行 その1 「始まり」

このブログに旅行のことを書き出したのは、3回目の鉄道旅行からだった。

最初の旅行は北斗星に乗りに行ったのだった。思えばあれが僕の旅行趣味の原点だった。学生生活も終わりに近づいたほか、ブログの方向性も少し変えていこうと思っているので、区切りとしてここで振り返りながら書いておこうと思う。

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僕が初めて、今のように自分で旅程を組む鉄道旅を始めたのは、学部2回生から3回生にかけての春だった。寝台列車ブルートレインに乗りたいと思い、はじめたてのアルバイトの給料で北斗星はまなすのきっぷを10時打ちで取り、18きっぷを買った。それが僕の鉄道旅の原点であり、すべての始まりだった。

当時は18きっぷの券面に「旅客鉄道会社(JR)全線」と書いてあるものの、ほとんどイメージがつかなかった。新幹線で東京に行ったり、鈍行では大回りで琵琶湖を一周したりはしたことがあったものの、関西線の柘植や北陸本線近江塩津山陽本線の神戸より先はどうなっているのか見当もついていなかった。

もちろん青春18きっぷの使い方もまったく不慣れで、調べ始めた最初のほうなんて「18きっぷに寝台券を足せば北斗星に乗れる」なんてよくある勘違いをしたものだった。*1必ず乗車駅で日付印を押してもらわないといけないという考えにとらわれてわざわざ駅で「この時間に改札に人はいるか」「押してもらえなかったらどうすればいいか」などと聴いたものだった。*2

当日は、王道の東海道線を外し、関西本線経由でJR難波から名古屋まで向かうことにした。というのも、昔大回りで柘植まで行ったことがあり、その延長がどうなっているか見たかったのだ。

名古屋で少し時間をとってリニア博物館に寄り道した。

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交通科学博物館は幼いころから何度も行ったことがあったが、比較的新しい鉄道の博物館に行くことは初めてで、たくさんの車両が展示されているところに圧倒された。

その後東海道本線沿いに1日かけて東京まで行った。東京に着いてまず思ったのが、「線路って本当に続いているんだな」ということだ。出発する前は亀山や熱海のような境界駅で1回改札を出ないといけなかったり、線路が分断されてしまったりするのではないかと思っていた。しかし実際は必ずしもそうではなく、まさに「線路はどこまでも続いている」んだと思った。

*1:もちろん、寝台列車青春18きっぷでは乗ることはできず、別途乗車券が必要になる。もっとも、今寝台列車サンライズ瀬戸・出雲のみになってしまったが。

*2:実際はそこまでシビアにならなくても、車掌に押してもらったり、下車駅でもらえればよい。