青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

鉄道旅行に回帰しつつある話

ここ1年くらいでわかったこと

このブログに「旅行記」というカテゴリがあることからわかるように、僕は「旅」を重要な三大ライフワークの一つと捉えている*1

昔は、このブログがまとまるくらい列車旅をしまくっていた。鉄道旅行の限界が見え始めたところで二輪免許を取った。下記のような理由から、免許を取ってからはバイクに全力投球をしてきた。

  • バイクなら鉄道駅周辺以外のところにも入り込むことができて、「もし鉄道と同じペースで走ることができるならば」バイクを使うことで、これまで行けなかったような場所にも到達できると思った。
  • 給油はたかだか2000円行かなくて1回満タンにすれば300~400kmは走るので、見かけ上鉄道よりリーズナブルに見える。
  • 定刻というものが存在しないので、融通が効く。

しかし、そううまくは行かなかった。一般道を使っている限り、バイクで列車と同じペースで移動することはできない。そもそも「列車と同じペース」と言っても、自分にとっては18きっぱー時代は始発で出て終発で着くような無理のあるスケジュールが基準になっていた。無理をすると最悪死亡事故につながるバイクで同じような時間を走ることは到底できない。

むしろ、同じ距離を走るにはそれ以上長時間走る必要がある。制限速度が60km/hの道路であっても、信号待ちが存在するので、実際には60km/hで走ることはできない。さらに休憩しないで走るのも無理があるので、実際は平均速度は30km/hくらいしか出ない。一方、列車の場合鈍行であっても幹線なら60km/hくらいは出る。1日に直すと、列車の場合1日で新潟や福岡くらいまでならいけるが、バイクだと福山くらいが限度だと思う。

高速道路を使えば解決できるのではないかと思い、CBRを買ってみた。しかしバイクにとって高速料金は極めて高く、割に合わない。福山まで4000円程度払ったが、18きっぷより高い。実際はこの上にガソリン代が乗ってくるので、運転して疲労がたまることを考えると割に合わない。それより遠く、九州などになってくるととても気軽に払えるものではない。

1年くらいかけてバイクというか、自分のライダーとしての限界が見えてきた。なので、そろそろ長距離旅行は鉄道に回帰しようかなあと思っている。

とはいえ、別にバイクは長距離を走ることだけが楽しみ方ではない。排気量や車体価格、1日で走った距離は数字なので、その数字が大きければ大きいほどすごいというイメージがどうしてもついてしまう。しかし、別に「毎週末小型二輪でそこらへんを走って帰る」というような楽しみ方もありなので、ライダーを完全にやめるということはこの先もないと思う*2

*1:もう2つは「音楽」と「技術」

*2:「仕事をクビになって食うにも困る」とか「事故ってトラウマになってしまった」というようなことがなければ