青ポスの部屋

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乗車券 (陰)船岡→大阪城北詰

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JRには「大都市近郊区間内での選択乗車」という制度がある。これは「東京や大阪など大都市の周りの一定区間では経路によらず乗る駅と降りる駅だけで運賃を決める」という制度で、俗に言う「大回り乗車」の根拠である。

大回り乗車については、賛否両論あるが、「列車にだけ乗れればよい」と思う場合は初乗り運賃で琵琶湖を一周したりできるなどうれしい制度である。しかし、逆に「気ままに途中下車しながら旅したい」というような場合は、途中下車ができないのできわめて不便である。そこで、それを回避して途中下車できるようにしたのがこの乗車券である。

大都市近郊区間での選択乗車は、その大都市近郊区間内だけを乗車する場合に限られる。船岡駅山陰線の近郊区間の端である園部駅の次の駅で、この切符の経路は船岡-園部という1駅だけ大阪近郊区間外を含んでいるので、近郊区間での乗車制度が適用されない。したがって、大部分は大阪近郊区間であるにもかかわらず、
・有効期間2日、途中下車可
・経路に沿った運賃、最短経路を通った場合の運賃1490円と異なる
といった、一般の普通乗車券に沿ったものになっている。

また、乗車券は必ず券面すべての区間に乗らないといけないわけではなく、途中から乗り始めたり途中で終わることもできる。この切符も、自動改札を通ったので改札印がないが、京都駅から乗車を開始している。

ちなみに、学割については、大都市近郊区間内で完結する切符であっても101kmを越えれば利用することができる。

この乗車券は、最初生協の旅行センターで出して、京都駅のみどりの券売機プラスで乗車区間を変更した。みどりの券売機プラスは数少ない熱転写券最後の砦となっている。

京橋で乗車を終了しその旨駅員に申し出たが、京橋から大阪城北詰まで未乗区間が残っていたからか、無効印を押されることはなかった。