青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

ヌプリ

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札幌から函館へ向かうルートは2つある。通称「山線」と呼ばれる函館本線のみを経由するルートと、「海線」と呼ばれる千歳線室蘭本線経由で長万部から函館本線を経由するルートだ。

札幌函館間は定期特急列車は「スーパー北斗」が海線経由で運行されている。山線は地理的な条件が悪く速度が出せず、海線のほうが沿線人口が多いので、山線を経由する優等列車は現在は定期列車では存在しない。

ただし、山間の自然豊かな場所を通るということを逆手に取り、季節運行の臨時列車として「ヌプリ」「ワッカ」が運行されている。ヌプリとはアイヌ語で「山」、「水」を意味し、函館行きがヌプリ、札幌行きがワッカとなっている。どうやらこの列車、将来的に札幌まで延伸する予定の北海道新幹線の実証列車という目的も兼ねているらしい。

函館本線室蘭本線と接続する長万部駅普通列車の運行系統は切れている。この長万部がある意味ひとつの鬼門で、列車本数が少ないだけならまだしも、接続が極めて悪い。2時間くらい待たされる。しかも長万部駅前といえば特に観光する場所も少なく、店も少なく、2時間待つのはかなりつらい。

今年の夏に北海道に行ったときも長万部で2時間近く待つ羽目になった。そこで何とかできないかと思っていたら、丁度ヌプリ号が到着する時間で、これに乗れば森発の普通列車に乗り継げるようだったので、臨時列車に記念に乗るということも兼ねて乗車することにした。とはいえ長万部からなのでスーパー北斗とルートは同じだ。

観光列車ということもあり、長万部ではマスコットキャラクターまんべくんが出迎えていたほか、車内は座席ごとにスピーカがそなえつけられており、車内放送で車窓の解説をしていた。またアテンダントが乗務しており、頼めば無料で記念乗車証をもらうことができた。

 

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