cygwinはwindowsでプログラム環境を作るのには強いツールと言える。apt-cyg install gccとかでコンパイラが入るので、windowネイティブのバイナリをいちいちダウンロードして実行するより楽だ。
しかし、pythonとは非常に相性が悪いらしい。pythonを入れるだけならそうではないが、描画ライブラリなどを入れるのには「too painful」らしい。
ご多分にもれず自分も非常に苦労したので、まずこうすればうまくいくという方法を書いてから、そこにいたるまでの顛末を書いておこうと思う。
1.うまくいく方法:setup.exeからインストールする
この記事にたどり着くまでに散々見てきたことかもしれないが、「CUI上でのインストールは諦めるところからはじめろ」という記事や「CUIからインストールしようとしたが結局うまくいかない」といった記事など、CUIのみで最後までうまくいったものは僕は見つけられなかった。
中には「MinGWを使え」とか「winのバイナリでインストールしろ」といった意見もあるくらいだった。しかしそれではこだわり信念に反するので、なんとかcygwin内で完結する方法でインストールしたかった。
まずはsetup.exeからpythonのパッケージを全部インストールした。「python」カテゴリをDefaultからInstallにすればよい。
次に、cygwinを管理者権限で立ち上げ、
pip install numpy matplotlib scipy
でインストールしたところ、なんとかできたようだった。最初普通に立ち上げてmatplotlibをインストールしたところ権限の問題でひっかかったようだが、なぜか問題なく使うことができた。
インストールできたかチェックするには、pythonを立ち上げ
import numpy
import scipy
import matplotlib
などとすればよい。
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2.うまくいかなかった方法
(1)pythonのインストール
これは単純に
apt-cyg install python
(2)easy_install pipのインストール
easy_installとは、python環境を整えるためのツールである。割と最近名前が変わったらしい。
apt-cyg install python-setuputils
コマンドの名前は「easy_install-2.7」とちょっと長いのでエイリアスを刺しておく。たしかこれでpipも入る。
alias easy_install="easy_install-2.7"
(3)numpyのインストール
apt-cyg install python-numpy
(4)pipのインストール
pipというのは、pythonのライブラリを管理するツールだ。
pip install matplotlib
うまくいかなかったらcmdでashから/bin/rebaseallを実行する必要があるらしい。これはcygwinのバグとのことだが、どうやってもpip installがうまくいかず、ここまでのやり方ではうまくインストールして使うまでにこぎつけることができなかった。