青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

DTCP-IP(1) 「DTCP-IPとルータ」

先日記事にしたとおり、引越しとほぼ同時にレコーダを買い換えた。苦労してモニターをつないだわけだが、苦労はそれにとどまらなかった。とはいえ「BDに残す」という最低目標は十分満たしているし、特に「買って損した」などとは思っていないのだが。

最近のレコーダーには「DTCP-IP」という機能がある。これはルータの形式であるイーサネットwi-fiで構築されたコンピュータのネットワークを通してダビングしたり別端末で視聴したりする機能である。よく「DLNA」といわれるのだが、正確にはDLNAはその規格を定める機関で、機能自体は「おでかけリンク」とか「お部屋ジャンプ」とかメーカー思い思いの呼ばれ方をする。

00年代後半のレコーダーではバカみたいに権利保護だけが先行し、光学ドライブが故障したらそのレコーダーのHDDから番組を取り出すことはできなくなるというきわめて不親切な状況だった。それが最近のレコーダーでは、制限付ながらLANを通じて他の端末でダビングすることができるようになった。

とりあえず、そんな機能があるので、試しにタブレットに入っていたTwonky Beamというアプリで視聴しようとしてみた。

ルータ:Baffaro WHR-G301N

BUFFALO おまかせ節電 11n/g/b対応 無線LANルーター Air Station 単体 WHR-G301N

BUFFALO おまかせ節電 11n/g/b対応 無線LANルーター Air Station 単体 WHR-G301N

 

部屋に固定回線が来ていないのでWANポートには何もつながっていない状態だったが、理論的にはつながるはずである。

ところが、タブレット側で検索しても見つからない。PCでpingを飛ばしたらレコーダからもタブレットからも返ってきたのでネットワークには接続されているはずである。

そこで、モバイルルータ経由で接続してみた。すると検索でレコーダを見つけて、視聴することができた。なのでルータの問題なようである。

まず疑ったのは、回線が重過ぎて検索することができないということである。しかしそれではモバイルルータ経由で見れたことを説明できないし、有線で100Mポートでも見れないとなるとなかなか困った仕様だ。

次に疑ったのは、UPnPの設定である。DTCP-IPUPnPという規格を拡張して作られている。そのためルータでUPnPを使用できない設定になっているとDTCP-IP機能は使えない。

しかしルータの設定ではUPnPは使用する設定になっていたし、再度設定しなおして再起動を繰り返しても症状は変わらない。

そこで、さらに問題を切り分けるために、ルータをブリッジにしてモバイルルータをつないでみた。接続的には

バイルルータ→(WAN)WHR-G301N(LAN)→レコーダ

            L...(無線)タブレット

といった感じである。

これで試したところ、接続できた。つまりWHR-G301Nのハード的な問題ではないということがわかった。

しかしそれ以上どうしようもなく、「安物ルータを長年使ってたわけだし買い替えたほうがいいかも」と思いつつ放置していたのだが、部屋に光回線が来てルータをネットに接続したところ、なぜかDTCP-IPもうまく機能するようになった。

ネットで認証的なことができなければできないのだろうかとも思ったが、WANポートにモバイルルータをつないでやってみたときもうまくいかなかった。というわけで原因はまったく持って謎である。