grapesとは
windowsで簡単に数式からグラフを書けるソフト。
データからグラフを書くならExcelでもできるし、数式からグラフを書くのもgnuplotやmatplotlibを使えばできる。ただし両方数式のデータを生成しないといけない。例えば「y=(log(8x))2の概形ってどんなのだろう」と思うと、100個くらいのxの数列を用意して、それぞれに対してyを計算する必要がある。
一方、Grapesは「(log(8x))2」と入力するだけで概形を書いてくれる。8を10に変えたり、2を3.5に変えたりしてもすぐに再描画してくれる。
高校生のときに数学の先生に教えてもらっていろいろ触って遊んだ。「関数のパラメータをいじって概形の変化を見る」というのは普通の高校生の遊びではないが、そうした遊びの中で数学の対象である関数に対して直感的な理解が深められたと思う。
Microsoftの電卓のアップデート
先日、Windowsの標準の電卓にグラフ描画機能が追加されるという発表があった。
この記事を見て、「あ、これGrapesやん」と思った。
Atomの後にVSCodeを出して圧倒したり(そしてgithubごと買収したり)、「Microsoft Print to PDF」を標準化してcube pdfを取り込んだり、最近のMicrosoftはえげつないなと思った。というかCubePDFもGrapesもまだ開発が続いてるのが割と驚き。
とはいえ、Grapesを教えてもらったころは誰かに教えてもらわないとインストールまでたどり着けない感じだったが、OS標準で触れるようになるとは、いい時代だなと思った。そもそも今の若い子たちは逆にPCを触らないという話もあるが、電卓から数学に触れられるとはwindows 10は使いやすいOSになったものだなあと感じる。