青ポスの部屋

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連続乗車券 JR長瀬→北長瀬→京都市内 「120mm、85mmで発券された連続乗車券」

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これは先日の中国山地旅行で使った乗車券である。有効期限が切れたので投稿した。

一般に、乗車券には片道、往復のほかに連続乗車券という分類がある。これは片道でも往復でも出すことができない経路、9、Y、αの字のような一部だけ重複があるような経路で発券される2枚の乗車券である。(ただし運賃は最初に重複したところで打ち切るということになっているので、0の字や6の字の場合は片道で出すことができる。)

連続乗車券は、重複する部分で区切った2つの経路の片道乗車券が1組になったような様式で、運賃はそれを片道で出した場合の合計と同じである。しかし連続乗車券の場合は学割を使う場合は学割証が1枚でよく、また有効期限が2枚で通しになるので融通が利く、などのメリットがある。

これ以外にもこの切符には見るべきポイントがいくつかある。

まず、1枚目が細長い。マルス券には通常使われる85mm券のほかに、青春18きっぷなど自動改札に通すことができない券に使われる120mm券がある。今回は1枚目の経路が15項目とマルスの上限に近い経路数になり磁気情報に入りきらないため120mmで発券された。一般には12経路以上で120mmになるといわれるが、そうでない例もあり定かでない。

また、1枚目は120mmなのに2枚目は85mmで発券された。

次に、今回は佐用駅が重複するα字のルートになっているが、1度目はJR、2度目は智頭急行で通過したことになる。つまりJRで2度通ったわけではなく、一見片道で出せそうな気がするが、片道乗車券で発見することはできない。

理由は「通過連絡運輸」を取っているからである。普通の連絡切符なら別々に買っても同じだが、通過連絡運輸の場合、連絡切符1枚で買うことによって社線(=私鉄)をはさんだJRの営業キロを合算するという、乗客への便宜がある。そのため社線で重複する場合も片道で出すことができない。

最後に余談だが、1枚目の切符だが、JR長瀬駅北長瀬駅は、ともに00年代に開業した駅であるが、隣り合っているわけではない。JR長瀬駅大阪府おおさか東線)、北長瀬駅岡山県山陽本線)である。実際に乗車したのは京橋から岡山だが、「長瀬」かぶりを狙ってこのような経路にした。