青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

20231128 盛岡出張 その1「ずっと新幹線のターン!」

イントロ

学会出張のために盛岡に行くことになった。

盛岡は行ったこと自体はある。前回は18きっぷ北海道&東日本パス東北本線でやってきてIGRいわて銀河鉄道に乗り換えるところだった。

あれから長い時間が経った。あくまで今回の主目的は学会参加でそのために1日以上かけていくわけにもいかない。東海道新幹線東北新幹線という日本を貫く2大新幹線を乗り継ぐことになった。

東海道新幹線

東海道山陽新幹線に乗るのは1年ぶりだったが、その間に重要なリニューアルがあった。車内チャイムである。品川駅開業以来使われていたBe ambitiousではなく、会いに行こうが流れる。

しかしこのチャイム、どう聞いてもビジネス列車としての東海道新幹線には不釣り合いなのである。音楽的な解説をしておくと、メインメロディの裏で流れるアルペジオが6thコードになっていてエスニックな組み合わせになっている。おまけにチャイムで使われる楽器は鉄琴や木琴のような音だが、このような打楽器は民族音楽で多用されていて、どうしてもバリ島とかで流れてそうなテイストになっている。

とはいえメロディはのぞみだと新大阪を出ると京都、名古屋、新横浜、品川、東京と数えるほどしか鳴らないので、大きく気持ちが変わることはない。新大阪を出るといつもの新幹線なので寝て過ごしていた。目が覚めると富士のあたりにいたのだが、偶然富士山がいい感じに見れた。富士山がきれいに見れるとなんかラッキーな気分になってくる。

東京駅

そこからまた居眠りをしたりぼんやりしているといつもの通り東京へ着いた。

東京駅には東海道新幹線からJR東日本の新幹線に乗り継ぐための改札があって、在来線のコンコースを通らなくても乗り継ぎはできる。しかし、東京駅でどうしても買わなければならないものがあった。

ヒートテックである。

盛岡の予想気温は氷点下の予報であり、近畿地方の1月くらいの服装を想定しなければならない。特にスーツを着る日は下着でカバーする必要がある。あったかい下着と言えばヒートテックだが、まだまだ暖かい大阪ではまだ買いそびれていた。

盛岡は県庁所在地ではあるものの、田舎である。ユニクロは国道沿いにはあるが駅前にはない。つまり現地調達することができない。

一方、東京は大都会だ。駅の中まで店に満ちていてユニクロもある。つまり東京が重要な補給点になるわけだ。

東海道新幹線を降りて、タイムアタックが始まった。グランスタのユニクロを目指して在来線のコンコースへ入るも、田舎者が東京駅で迷ってタイムロス。ヒートテックを買い、NewDaysで昼食のおにぎりを調達。なんとか時間内にホームへとたどり着くことができた。

東北新幹線

東北新幹線に東京駅から乗るのは初めてだ*1

青緑色のさっきまで乗っていたのとはちがう新幹線が入ってくる。電子の歌姫を彷彿とさせる車両で運行される最速達列車は当初「はつね」と名付けられる案が上がったこともあった。実際には往年の長距離特急のそれである「はやぶさ」を名乗る列車は、今や津軽海峡を越え北海道の入り口にまで到達している。

東北新幹線でもうとうとしていた。計5時間新幹線に揺られている。まさに「ずっと新幹線のターン」である。東北新幹線関東平野を過ぎると山が多くなりトンネルも多くなる。ボケっとしていると仙台へつき、やがて盛岡へ着いた。

盛岡へ着くと後ろへ向かった。盛岡駅には新幹線の増解結という日本で2ヶ所*2しかないイベントがある。解結は連結器を外してこまちが出ていくだけなので、自分を含む物好きな数人がこまちを見送るという形だった。

櫻山神社

ホテルに荷物を置いて盛岡城跡のほうへ散策した。あいにくの雨だったが、歩いていけるところにダイソーがあったので傘を買った。

盛岡市街は盛岡駅から北上川を渡った先にある。駅前の通りをまっすぐ行くとある橋は「開運橋」という縁起のよい名前がついていて、渡ると何かいいことがありそうな気がしてくる。これからある出会いに向けて出会い運が開けますように、と思ったりした。

盛岡城跡へと続く道は雪国に特有のひさしの伸びた歩く人に気遣いのある商店街になっている。入る店舗はローソンやダイソーツルハドラッグや全国チェーンも多い。

櫻山神社にお参りした。櫻山神社は盛岡を治めた南部氏の氏神である。当地へ無事たどり着けた道中を感謝して手を合わせる。

おみくじを引くと学問のところに

雑念が多すぎる

と書かれた。学問のところには「安心して勉強せよ」とか「全力を尽くせ」とは書かれることが多いが、ここまではっきり書かれるとは少し度肝を抜かれた気分になった。そうか雑念が多すぎるのは神様も承知か、でも雑念よ消えろーで消えるものでもないしな...。すこしもやもやした気持ちでホテルへ帰った。

ダイソーがある安心感

盛岡には駅近にユニクロはない。しかしダイソーはある。

旅先にあるダイソー、これほど心強いものはない。ついカバンに入れ忘れた充電器やハンドクリーム、洗顔料をダイソーは足元を見ることなく全国統一定価の110円で売ってくれる。まさに旅人にとってのオアシス。

結局この旅程でダイソーは3回行った。

bluepost69.hatenablog.com

*1:東北新幹線が全くの未乗ではなく、仙台→一ノ関だけ乗ったことがある。

*2:あと1つは福島駅でのやまびことつばさの増解結