青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

回数券 (奈)新田⇔六地蔵 「(西)POS端末発行の回数券」

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前回に引き続いて、今度は西日本のPOS端末発行の回数券を見ていこう。

乗車券の場合はPOS端末とマルスで様式に大きなちがいが見られないが、回数券の場合は大きく異なっている。まず表紙について、レイアウトが大きく異なるほか、「本券(表紙)では乗車できません」という注意書きが太字になっている。

本券のほうも変わったものになっており、有効期限がことさら強調された形になっている。

前回書き忘れたが、回数券も普通のきっぷと同じく自動改札を通すことができる。自動改札を通すと、(西)と被って見にくいが、日付と時間が印字される。

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回数券の持ち帰りだが、「回数券は有効期間が長く不正使用のリスクがあるので許可されない」という話がある。しかし実際のところ、西日本管内では持ち帰りを認めていることが多いようである。とはいえ、何度も言うが使用済みきっぷの持ち帰りはサービスであることをお忘れないよう。

回数券 黄檗⇔奈良 「MARS発行の回数券」

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一般に、同じ経路を何度も往復する場合、回数券を使うと便利である。普通回数券はほとんどの鉄道・バス会社に設定されており、たいてい「10回分の運賃で11回分使える」、つまりおおよそ1割引*1になる。

回数券にもいろいろ種類があり、利用可能時間に制限がつくが割引率が高いもの、何回分で1回分得になるかが小さい割引率の大きいもの、特急列車や新幹線用のものなどがある。JRの場合はこれらはすべて特別企画乗車券として発売されるが、普通回数券だけは企画券でないそれだけでひとつの種類のきっぷとして発売されている。

JRの場合、普通回数券は200キロ以内の任意の区間に対して発売されており、みどりの窓口でも買えるほか、券売機やPOS端末設置駅でも購入できる。みどりの窓口で購入する場合はクレジットカードが使える。ただし換金性の高い商品であることもあり、カードを使うときはサインに加えて暗証番号の入力が求められる。とはいえ普通運賃10回分という比較的高価なきっぷなのでカードが使えるのはありがたい。

様式としては、表紙と11枚の乗車券で構成されている。MARS発行の場合はほとんど様式は乗車券と変わりないが、いくつか異なる点がある。

・普通乗車券とちがって向きがない、つまり始点終点どちらから乗ってもよいので、矢印が両矢印になっている。
・MARSでも「西」というマークが入る。
・何枚目の券片かをあらわす番号が入っている。
・有効期限が比較的長いからか、太字になっている。
・金額は合計の発売金額となっている。

 また、当然のことだが効力にも乗車券とちがいがある。まず距離が100キロを超えても途中下車できない。また区間変更もできず、乗り越しは乗越区間が別途乗車扱いとなる。

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まったく関係ない話ですが、最後の青春18きっぷ常備券購入できませんでした。残念です。

*1:厳密には1-10/11=1/11=9.09%割引。

20161120 南海電車

何気に今年の秋は関西のきっぷ界隈で大きな動きが2つあった。ひとつは青春18きっぷの常備券の発行が冬季で正式に終了されることが発表された。今後もみどりの窓口などでは発売されるので普通の客にはあまり関係のない話だが、きっぷ鉄には残念な話だ。

もうひとつは、スルっとKANSAIとそのフリーパスの発売終了だ。スルっとKANSAIは関西私鉄の代名詞のようになっているが、ICカードの台頭でその役割を終えることとなった。とはいえフリーパスがなくなるのはとても残念だ。

というわけで、今まで3dayパスは使ったことがなかったのだが、1回くらいは使っておこうということで購入した。それで自社局でフリーきっぷを発行していない南海電車を乗りつぶすことにした。

難波から特急サザンで和歌山港まで行った。特急は会社によって特急料金が必要だったり不要だったりしてややこしいが、関西ではおおむね近鉄以外は不要だ。しかし南海の特急は複雑で、ラピート、りんかん、こうやは特急券が必要である。サザンは自由席と指定席があり、指定席は特急料金がいるが、自由席は特急料金なしで乗車できる。なのでサザンについては特急というよりは指定席の快速列車に近い。

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和歌山港は徳島へのフェリーが発着しており、南海電車と提携して企画券を出したりしている。なので和歌山港までは再び来ることになるだろう。とはいえフェリーに乗らないと特に用事もないし、そもそもダイヤもフェリーの発着にあわされていて次が3時間後とかだったのでそのまま折り返した。

和歌山市から加太線に乗車した。すると、加太線で運行されている「めでたい電車」に当たった。

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外装もさることながら、中もかなり派手だった。

加太を引き返してからみさき公園から多奈川線を往復した。多奈川線深日港から出るフェリーの接続路線だったが、現在はローカル線となっている。

その後泉佐野から関西空港線を往復し、羽衣から高師浜線を往復した。そして最後には岸里玉出から汐見橋線に乗車した。

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汐見橋線は実は高野線の一部だが、高野線列車も難波発着になって以降は線内往復列車のみの完全なローカル線になっている。

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汐見橋駅阪神、地下鉄の桜川駅に隣接している。開業初期に作られた観光案内が少し前まで残っていたらしいが、最近はずされた上に切り刻まれて販売されたという。

ここからは地下鉄で帰った。結構早くに終わってしまったが、高野線は次回に回りたい。