一般に、同じ経路を何度も往復する場合、回数券を使うと便利である。普通回数券はほとんどの鉄道・バス会社に設定されており、たいてい「10回分の運賃で11回分使える」、つまりおおよそ1割引*1になる。
回数券にもいろいろ種類があり、利用可能時間に制限がつくが割引率が高いもの、何回分で1回分得になるかが小さい割引率の大きいもの、特急列車や新幹線用のものなどがある。JRの場合はこれらはすべて特別企画乗車券として発売されるが、普通回数券だけは企画券でないそれだけでひとつの種類のきっぷとして発売されている。
JRの場合、普通回数券は200キロ以内の任意の区間に対して発売されており、みどりの窓口でも買えるほか、券売機やPOS端末設置駅でも購入できる。みどりの窓口で購入する場合はクレジットカードが使える。ただし換金性の高い商品であることもあり、カードを使うときはサインに加えて暗証番号の入力が求められる。とはいえ普通運賃10回分という比較的高価なきっぷなのでカードが使えるのはありがたい。
様式としては、表紙と11枚の乗車券で構成されている。MARS発行の場合はほとんど様式は乗車券と変わりないが、いくつか異なる点がある。
・普通乗車券とちがって向きがない、つまり始点終点どちらから乗ってもよいので、矢印が両矢印になっている。
・MARSでも「西」というマークが入る。
・何枚目の券片かをあらわす番号が入っている。
・有効期限が比較的長いからか、太字になっている。
・金額は合計の発売金額となっている。
また、当然のことだが効力にも乗車券とちがいがある。まず距離が100キロを超えても途中下車できない。また区間変更もできず、乗り越しは乗越区間が別途乗車扱いとなる。
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まったく関係ない話ですが、最後の青春18きっぷ常備券購入できませんでした。残念です。
*1:厳密には1-10/11=1/11=9.09%割引。