青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

201603北海道旅行 その7 「新幹線以後の線路」

最終日は、有効期間が残っている北東パスでほくほく線を走破した後、初日に米原で受け取った北陸おでかけパスで1年ぶりに北陸を通って帰った。

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ほくほく線北陸新幹線開通以前は越後湯沢で上越新幹線に接続する特急はくたかが経由し、にぎわった路線である。現在はくたか北陸新幹線の名前に受け継がれたが、ほくほく線は収入源を失い、現在はほぼノンストップの超快速を運行するなど持続的な経営を模索している。

ほくほく線は第3セクターなので、青春18きっぷでは利用できない。しかし北海道東日本パスでは追加運賃不要で利用することができる。

ほくほく線国鉄末期に建設を計画された路線なので在来線の中でも最高速度が非常に速い。だが普段から新快速の快速っぷりを目にしているからかあまり何も感じなかった。

直江津からは第3セクター移管された旧北陸本線区間に入り、泊、富山、金沢で乗り継いだ。

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北陸本線の市振~直江津間は北陸新幹線開業とともにえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインとして経営分離された。この区間はもともと電化ではあったが糸魚川梶屋敷間にデッドセクションを持ち電車で運営するのはコストがかかるため、貨物のための電化設備は残しながらも旅客列車は気動車で運行されることとなった。同様の例は九州新幹線肥薩おれんじ鉄道でも見られる。

そのため経営分離の際、気動車であるET122系が導入された。これは姫新線で走っているキハ122系がベースとなっており、見た目は西日本の223系だ。

泊は運行系統上のえちごトキめき鉄道とあいの風とやま鉄道の境界となる駅だ。あいの風とやま鉄道はICOCAが使えるようになり、おそらくsmart ICOCAにクイックチャージができる最東端の駅である。

富山は最後に来たときはまだ駅前の整備工事中だったのだが、今回はそれも完成し、駅ナカにライトレールが乗り入れるなど非常にきれいに整備されていた。北陸新幹線開業1年ということでテレビの生中継をしていた。

その後津幡で降りて、金沢で乗り継いだ。そして日が落ちる前に敦賀まで到達することができた。北陸おでかけパスは湖西線方面は近江塩津北陸本線方面は長浜まで利用可能だが、敦賀から普通乗車券を使った。近江塩津や長浜から乗車券を買うと大阪近郊区間内で完結してしまい途中下車ができなくなってしまうからだ。ちなみに乗車券は記念に知床斜里駅で購入した。

今回北陸を経由して、新幹線開業に伴って在来線も劇的にスピードアップしていることを実感した。北陸新幹線開業前は特急の合間に普通列車を運行するような状況だったので待ちあわせが非常に多く、退避可能駅に止まるたびに通過待ちをしたり、乗り継ぎも1時間くらい時間が空くといったことが普通だった。特急列車が新幹線に分離されてそれが解消され、結果として時間の劇的な短縮につながったのだ。

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今回は6泊7日と自分の中で最長の旅程だったが、7日は疲れると思った。やっぱり旅程は5日が長すぎず短すぎずで一番ちょうどいいと思った。

とはいえ、当初の目標通り、学部のうちに
・47都道府県
・鉄路の東西南北端(稚内駅、根室駅、たびら平戸口、枕崎駅)
を一応訪れることができた。ある意味乗り鉄はひとつの到達点に達した感じがある。

そこで、今年度は鉄道以外の旅行方法も探っていきたいなあと思っている。具体的には、前からちょくちょく話に出ている、船旅をしたいなあと思っている。もちろん鉄道も使って。