青ポスの部屋

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北陸おでかけパス

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北陸地区では、北陸おでかけパスという周遊きっぷが発売されている。これは休日限定ではあるが2500円という18きっぷ1回分くらいの値段で北陸地区の路線が乗り放題というきっぷだ。

北陸本線北陸新幹線の開業とともに経営分離され、このとき北陸おでかけパスも廃止されてしまうのではないかと危惧された。しかしその後も経営分離された金沢~谷浜間でも利用可能として現在も発売され続けている。

また、3月までは東は谷浜までで直江津以東から乗り継ぐには直江津谷浜の運賃が必要だったが、4月からは直江津まで利用可能となった。

しかも、北陸新幹線は利用不可なものの、サンダーバードしらさぎなどの在来線特急は特急券の買い足しで利用可能だ。J-WESTカードを持っていればeきっぷも利用できる。

このように便利なきっぷではあるが、利用のハードルがなかなか高い。

まず休日しか利用できず、利用3日前までの購入が必要だ。購入も北陸エリアに限られる。北陸エリア外であれば、電話予約の5489サービスで予約して利用当日に受け取ることはできる。ただし北陸エリアの駅でしか受け取ることができない。関西方面からであれば篠原、関東方面からであれば糸魚川が最寄になる。関西方面からの乗り継ぎを考えるなら米原が妥当だろう。

しかし、当然車中で受け取ることはできないので、往路に特急を使う場合は有料で宅配サービスを使う必要がある。この場合はクレジット決済をしなければならないので、電話口でクレジット番号を言わなければならない。これに抵抗を感じる人も多いだろう。

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きっぷのことはここまでで、はんこの話にうつろう。今回のきっぷにはいろいろはんこが捺されている。まず日付のあたりにえちごトキめき鉄道の車内改札印が押されている。駅の改札印は特徴的なものなのだが、車内改札印は普通なようだ。

次に、一見するとたくさん改札印が入っているように見えるが、実はこれが北陸地区の標準的な下車印である。18きっぷの場合は気を付けないと1回分と間違われそうだ。少しにじんでいるが、あいの風富山鉄道の富山駅の下車印も経営移管後も変わっていないようだ。

しかし、泊駅のものだけひし形の独特なものになっている。普通の駅であればひし形だと「特別下車印」という別の意味のものになる。これは例えば神戸市内着のきっぷで新神戸から神戸へ乗り継ぐ場合などに使われるきっぷで、旅規内の特例で認められた途中出場の場合にのみ押される。もちろん泊には特別下車印が必要な制度はないが、昔はほかの標準的なものだったらしく、どうやら経営分離の際に形が変わったようだ。

前述のとおり、あいの風とやま鉄道の富山駅、IRいしかわ鉄道の津幡駅は標準フォーマットをほぼ踏襲している。えちごトキめき鉄道のみ変わったのかもしれない。