青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

読みやすい文章を書く5つのポイント

自分は文書を書くのが割と得意なのだが、 気をつけていることを書いておこうと思う。

主語と述語は可能な限り近づける

主語と述語のねじれは、作文で致命的なミスだ。

x 僕は阪神タイガースは来年必ず優勝すると思われる。

この文を要約すると「僕は思われる」となってしまい、ねじれていることがよくわかる。それでも元の文でねじれがわからないのは、「僕」と「思われる」が離れているからだ。

離れていると悪いというわけではないが、文をねじれさせたくなければ近づける方がベターだ。

o 阪神タイガースは来年必ず優勝すると僕は思う。

ただし語順によって印象や意味が変わる場合もあるので気を付ける。

o 阪神タイガースは来年、僕は必ず優勝すると思う。

連用中止法はなるだけ使わない

連用中止法とは、「xxし、~」というように、動詞の連用形で止めて文を続ける方法。

きっぷを買い、電車に乗った。

連用中止法を使うことで、文のテンポは読みやすくなる。しかし、連用中止法はその前後の文の関係を隠してしまうので、場合によっては意味がわかりにくくなる。さらには主語が知らず知らずのうちに代わってねじれる原因にもなる。

後述するが、無意識にダラダラと長い文を作ってしまう原因にもなる。なので連用中止法は注意して使う。ほかに変えるなら、接続詞を使った表現にする。

きっぷを買った。それから、電車に乗った。

読点「、」を適切に使う

息の長い文は読み手にストレスを与える。また、「今」「早速」などの漢字のみの修飾語が続くと読みにくい。

x 今からあげを食べるところだ。

また、動詞の連用中止法(「xxし、yy」のような文)も同様に分かりにくい。

x からあげを食べ酒を飲み酔っぱらった。

区切りになるところで読点を打つと、分かりやすくなる。

o 今、からあげを食べるところだ。
o からあげを食べ、酒を飲み、酔っぱらった。

1つの文で3つ以上のことを言わない

読点があると少し読みやすくなるが、それでも何個も読点を使って続けると疲れる。

そのうえ、連用中止法は文の関係を持たないので、意味を分かりにくくする。本来は「だから」「その上」などと接続詞を使って言葉の関係を表すべきところを、なおざりにしてしまう。

x 小型のバイクは燃費がよく、原付と違って二段階右折をしなくてよい上、速度制限もないので、近年人気が出てきており、免許上も小型二輪は土日1回で取れるようになり、ますますライダーは増える、と僕は思う。

そのため連用中止法は複数続けず、途中で切る。

小型のバイクは燃費がよい。その上、原付と違って二段階右折をしなくてよく、速度制限もない。そのため近年人気が出てきている。 さらに免許上も、小型二輪は土日1回で取れるようになった。そのためますますライダーは増える、と僕は思う。

同じ単語は言い換える

同じ単語が続くと、単に頭が悪い印象になってしまう。また同じ接続詞、接続助詞が続く場合は文が長くなってしまっている可能性がある。

x スカウトチケットが来たから、引いたら桃華ちゃまを引いたから、桃華ちゃまとは運命で結ばれていると思う。

この文では「から」を2回使っているので頭が悪そうに見える。こういうときにどういう単語に置き換えるかは語彙力とセンスの問題になってくるが、

  • どちらかを「ので」と置き換える
  • 1つ目と2つ目は並列なので、意味の弱い「が」と置き換える

などが考えられる。

o スカウトチケットが来たが、引いたら桃華ちゃまが来たので、桃華ちゃまとは運命で結ばれていると思う。

なお、この文の場合は構造的にもっと簡潔にすることもできる。

スカウトチケットで引いたら桃華ちゃまが来たので、桃華ちゃまとは運命で結ばれていると思う。


以上、5つ自分で心掛けているポイントを紹介した。学生さんなら、レポートや試験で上記を心掛ければ評価も上がると思う。仕事のメールやSNSなどでも、5つを心掛けながら文章を書いていれば、よい文章が書けるようになると思う。