青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

今の3Dのポケモンが苦手な話

楽しかったポケモンの思い出

自分はギリギリポケモン第1世代である。多分記憶にあるゲームソフトで初めて遊んだのはポケモンピカチュウバージョンで、アニメのポケモンを見て育った。

当時、「ポケモンスタジアム」というソフトがあった。ゲームボーイという携帯機の本編に対して、Nintendo64で制作されたこのソフトは、当時出だしの3Dでポケモンのバトルを見ることができた。僕はポケモンスタジアム2と3(?)を買ってもらってプレイしていたが、コイキングが跳ねる回数を競ったり、ベロリンガが回転寿司を食べたり、デリバードがプレゼントを運んだりする、といったミニゲームばかりめちゃくちゃやりこんだ記憶がある。今となってはちゃちく見える3Dでも、当時は最先端だった。

その後もポケモンは僕の少年期の1ピースであり続けた。ルビーサファイアが出たときはサファイアを買ったが、似たような時期に出たゲームキューブソフトも買った。「金銀のポケモンを入手するためにポケモンコロシアムも買った」という人は多いと思う。しかしポケモンボックスまで持ってる人はそうそういないと思う。

もちろん映画も見に行った。ジラーチデオキシス、ミュウをもらうために前売りを買った。さらにむげんのチケットをもらうために、当時は梅田にあったポケモンセンターで並んだこともあった。むげんのチケットは直接配信を受けた人だけが通信で友だちに配ることができた。周りがルビーばかりでサファイアを持っているのが自分くらいだったこともあり、ポケモンが流行っている間、僕は友だちに引っ張りだこだった。僕はポケモンを通して「ニッチ戦略で生き残る」ということを学んだ。ソフトはソウルシルバーまでは遊んだ。

かくにポケモンにとっていいカモネギだった僕だったが、3DSを買わなかったので、ポケモンからも離れていくことになった。

楽しくなかったポケモンGo

僕が再びポケモンに触れたのは、ポケモンGoだった。

言うまでもなく、ポケモンGoは大ヒットした。今の最先端であるARにも対応し、流行りのゲームエンジンレンダリングされた3Dのポケモンが、大昔のソフトよりはるかにきれいに現れるのである。64のポケモンがポリゴンだとしたら、ポケGoのポケモンポリゴン2くらいのようなものだ。

僕は流行り物にはラガードなことが多く、そのうえ当時使っていたzenfone goがgoと冠しているくせに対応が遅かったので、ポケモンGoはワンテンポ遅れてスタートすることになった。

しかし、手遅れだった。僕が始めた頃にはそこら中のジムにカイリューカビゴンが配置され、初心者がジム戦で勝つのは不可能に近かった。ポケストップはあったので、それすら全くないという場所よりはマシだったとは思う。しかし、速度違反が厳しすぎた。GPSが位置飛びすれば速度違反を取られるし、本作に則って自転車に乗って(もちろん運転しながらスマホの操作はしていない)タマゴを孵そうとしても同じく速度違反を取られるので、すっかり飽きてしまった。1年くらい経って1回だけ再開しようとしたこともあるが、持たなかった。

思えば、僕よりポケモンに思い入れがあってリソースを割ける人は無数にいるので、ちゃんとサービスインと同時に始めていたとしても段々勝てなくなってやめたと思う。要するに、僕にとってポケモンGoは嫌な印象が強いということである。

ソード・シールド

ついこの間、新作のソードとシールドが出た。ちょうど僕はRPGをやりたいなーと思っていた。しかも家にはスマブラで買ったswitchもあるので、ソフトを買えば遊べる。世界観も、ドガースサニーゴが新たなガラルのすがたとなって出てきたり、ポケモンの世界観を壊さずに新しいパンクな表現をしていて、おもしろそうだと思う。

しかし、手が伸びることはなかった。なぜなら、見た目が「ポケモンGoポケモン」だからである。

ポケモンGoもソフトとして成功しているし、繰り返すが剣盾もおもしろそうだと思う。しかし見た目がどうしても受け入れられない。ポケモンGoと剣盾もまったく別物のソフトだが、どうしても嫌な印象を強く受けてしまう。カクカクしていて炎ものっぺりテクスチャになっているような昔のほうが良かったように感じてしまう。キョダイマックスなどの新システムも入っているが、逆によくわからなくて難しそうに感じる。

これはある意味、僕がおっさんになってしまったからなのかもしれない。保守的なおっさんになると昔のものの方が魅力的に見えるし、よくわからない新しいシステムは嫌うようになる。それにおっさんはゲーム以外にも趣味を抱えている。一番の本質は、自分が大人になったことにあるように思える。

といいつつ、「やっぱりやりたい」という気持ちもあって迷っている。中古で安く出回るようなことがあれば買うかも知れない。