青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

グリーン券 黒磯→熱海

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首都圏では普通列車にグリーン車が連結されている。普通列車のグリーン車自由席を利用する場合、グリーン券を購入する必要がある。

Suicaグリーン券というものもあるが、紙のグリーン券を利用する場合、事前に券売機、みどりの窓口で購入する必要がある。今回はみどりの窓口で購入した。

旅行の記事でも書いたが、首都圏の普通列車用グリーン券は改札を出ずに同一方向に乗り継ぐ場合、1枚のグリーン券で乗車することができる。今回は上野で宇都宮線東北本線)黒磯発上野行きから上野東京ライン上野発熱海行きに乗り継いだ。首都圏のグリーン車は距離に関しては50キロを境に2段階しかないので、関東を横断するような長距離を乗車する場合は割安になる。

また東北本線から東海道線方面へ乗り継ぐ場合、上野東京ライン経由と湘南新宿ライン経由の2つの経路があるが、実際にはどちらを乗車してもかまわない。ただし発売に際しては機械の仕様上経路を指定する必要があるらしい。

ドラえもんのエネルギー収支

あまり知られていないことだが、ドラえもんはきわめて優れたエネルギー装置である。子育てロボットにしてはいささかオーバースペックで物騒な気もするが、現実離れした原子炉*1を装備しており、食べた物質をすべてエネルギーにすることができる。

アインシュタインの有名な公式
E=mc^2
から、すべての物質は質量×光速度の二乗というすさまじい量のエネルギーを持っている。これは一円玉1枚でTNT火薬何トン分にもなる量だ。食事は普通の人くらい食べるドラえもんはどれほどのエネルギーを摂っていることになるのだろうか。

まず、「ドラえもんは成人男性と同じ量の食事をとる」と仮定しよう。ネットで検索すると、成人男性はおおよそ1日1.5kgの食物を食べているらしい。1食500gと考えると妥当だろう。

1.5kgの物質が持つエネルギーは
E=1.5\times(2.9979\times10^8)^2=1.35\times10^{17}[\mathrm{J}]
になる。日本の年間一次エネルギー消費量が1.85\times10^{19}[\mathrm{J}]*2なので日本全国で消費される一次エネルギー2.6日分をドラえもんは1日で消費することになる。単位をワットに直すと、
\frac{1.35\times10^{17}}{24\times60\times60}=1.56[\mathrm{TW}]
となる。*3原発1基の発電量が数[GW]と考えるとどれほどの量かがわかるだろう。

当然エネルギーのすべてを使い切るのは難しいだろうから、ドラえもんにも廃熱というものがあるだろう。仮にドラえもんの熱効率が50%で残りは熱輻射として排熱されるとしよう。このとき1[m]の位置でドラえもんから感じられる熱は
\frac{0.5\times1.560}{4\times3.14159}=62[\mathrm{GW/m}^2]
にもなる。太陽光のエネルギー密度で1[\mathrm{kW/m}^2]だから、その10万倍だ。虫眼鏡で集める程度でも紙が焦げるので、これではドラえもんの周囲1mが丸こげになってしまう。

なのでおそらくドラえもんは日本全国で消費される量の2倍もの膨大なエネルギーを何らかの形で消費しているのだろう。よく考えてみれば四次元ポケットという空間を切ってつなげてしまうような道具も多用しているので、その充電といった形で消費しているのかもしれない。しかし、四次元ポケットをはずしたシーンもあることが説明できない。そのため結局どのようにエネルギーを消費しているのかは不明である。

*1:最近は例の事故もあってこの記述は削除されているらしい。

*2:http://www.globalnote.jp/post-4911.html

*3:1[\mathrm{TW}]=10^{12}[\mathrm{W}]

20170115 鞍馬

1/15、大寒波が日本を襲い、京都でも積雪を観測した。平地でも雪が積もったが、鞍馬や比叡山のような観光地も雪化粧になった。それで先日「鞍馬・貴船1dayチケット」という京阪(京阪線)と叡電が乗り放題のきっぷがあることを知り、この機会に交野線の未乗区間(河内森~私市)と叡電を乗りつぶすことにした。

まず私市に行った。私市も比較的山手なので雪が積もっているだろうと思ったが、宇治川を越えると雪がまったくなくなっていた。

 

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引き返して出町柳から叡電に乗って八瀬比叡山口へ向かった。京阪では偶然ドラクエ電車に当たって少しびっくりした。叡電ステラのまほう電車に当たった。

比叡山はケーブルが運休していることもあり人気はまばらなうえ、かなり雪が降ってきたので駅から出ることもままならなかった。

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宝ヶ池まで戻って鞍馬へ行った。鞍馬には微妙に有名な「運賃が無料」のケーブルカーがある。実質的には運賃のようなものがあって寄付金として扱うことで課税を免れているというからくりがあるのだが、この日は大雪のため運休で、鞍馬寺まで1kmの雪山登りを強いられることになった。

実は、こういうこともあろうかと念のためにかばんの中にあるものを仕込んでいた。それは、かつて釧路で凍結した道路を歩くために買った滑り止めスパイクだ。これを装着して上ったのだが、びっくりするほど滑らない。くしくもこの日はセンター試験だったのだが、滑ることなくガチガチに踏み固められた雪道もぐいぐい登っていくことができた。

鞍馬寺では寺の朱色と雪の白のコントラストがとてもきれいだった。

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余談だが、天狗の像は次の日に雪の重みで鼻が折れてしまったらしい。