青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

201409西日本旅行その2

2日目。

浜田→益田→長門市。このあたりから日本海がよく見える。浜坂のあたりでも見えたのだが。ところで、「長門」という単語で何を想起するかで世代がだいたいわかる。

長門市→下関はえげつなく列車がない。そのせいで浜田を朝早く出ることになった。しかも途中で制限速度がきつい箇所がいくつかある。車窓も田んぼ畑海ばっかり。

下関へ出ると都会。これで山陰本線走破。京都-幡生間の距離は676km、実は日本の路線で最長である。(3セク化区間を含むと東北本線のほうが長いが)。しかしその最長の区間のほとんどは非電化で気動車がバリバリエンジンを鳴らしながら走っている。

そんな気動車だらけの路線から一変、近代的な鹿児島本線の車両で九州上陸。門司で乗り換え、門司港のほうへ行ってみる。

港町門司港。この後に控える船旅に思いをはせながら港で昼食。ただし中身はファミチキと菓子パン。

九州鉄道記念館に入場。「帰りの切符があると2割引」と書いてあったが、18きっぷでも2割引してくれた。ありがたい。

往年の車両たちが出迎えてくれた。しかも中に入れる。個人的にはクハネ581が印象に残った。

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月光といえば、新大阪~博多を走っていた寝台特急。僕が旅行を始めたころ(といっても今年の春のことだが)にはとうに廃止されていた。きたぐににも使われていた。電車寝台特急の元祖ともいえる。

今電車寝台特急といえば、出雲市でも目撃したサンライズがあるが、車両増設して月光復活したりしてくれないだろうか、とも思ったりする。寝台特急が淘汰されるこの流れでは無理か。

くしくも、その日は企画で寝台列車の写真展があった。それも含めて展示を一通り見てまわった。さすがにミニトレイン運転はやらなかったが、鉄道模型運転は見た。

その後鹿児島本線で博多へ行き、博多港へ。博多港からは長崎県五島列島へ向かうフェリー「太古丸」が出航している。夜に出航し、翌日朝に五島へ着く、夜行フェリーである。今夜はこの船中で夜を過ごす。

今回の旅のひとつの目的が五島列島にある。僕の母の出身が五島列島の島のひとつ、奈留島で、かつては毎年夏になると祖父のいる島へ帰省していた。ところが10年前祖父が大病を患い、島においておくのは心配ということで大阪につれてきて以来まったく行っていなかった。そこで、大学生になり自由な時間のある今こそ、再び訪れてみたい、と思ったのである。

10年ぶりに訪れる島に思いをはせながら眠りに着いたのであった。