JR北海道では一部の駅で硬券入場券が現役である。硬券とは厚さが数ミリの厚紙に印刷された切符で、磁気券が普及する前は乗車券などにもよく使われていた。
JR北海道では初乗り運賃が170円なので、入場券の発売額も170円である。裏面には4桁の券番が書かれている。
増毛駅は留萌本線の終着駅で、無人駅である。無人駅には改札内という概念がないので、入場券はあっても実質的に機能しない。だが「増毛」という名前から、薄毛に悩む人には縁起のよい駅名として有名であり、最も近い有人駅である留萌駅で入場券が発売されている。
ちなみに、四国の予土線には「半家」と書いて「はげ」駅が存在する。半家から増毛へは予讃線、山陽東海道東北新幹線、函館線山線回りで24120円かかる。
そんな増毛駅を含む留萌本線留萌以西は2016年中の廃止が検討されてういる。この区間は海岸べりの斜面に沿って走っており、冬季はしばしば雪崩の危険から長期運休を余儀なくされる。そのため採算が極めて悪く、廃止もやむないだろう。薄毛に悩む人たちにはなんとも縁起の悪い話である。
追記:廃止時期について誤りがありました。