令和元年秋期試験でネットワークスペシャリストに合格したので、合格体験記。
ネットワークの経験、知識
実務経験
学生時代に3年くらい、サークルのボックス棟のネットワークでIT便利屋ボランティアで作業していた時期がある。
大学のサークル棟のネットワークは大学全体のネットワークの一部だったが、学生が好き勝手やっているので、それはもうひどい環境だった。
学内で一番オープンな設定なのでDHCPで設定情報が降ってくるのだが、LANコンセントに有線で差しているはずのNICに192.168.xx.yyといったアドレスが振られたりした。192.168.xx.1をブラウザで開くとau home spot cubeという「壁に差すだけ!」みたいなルータの設定画面が開いた。いわゆる「野良ルータ」である。
簡単な話、ボックス棟の自治会の集まりで「auのルータ持ってきてるサークルは、さっさとLANケーブルを抜いて取説見て差しなおせ」と言えば済むのだが、僕のサークルはよくわからない院生や卒業生も出入りしていて、何かするならその人たちに声をかけなければならないという不文律があった。しかしその元老院みたいな人たちは「ほかのサークルがやってる確証がないから議題にあげるな」という感じだった。ちなみにその人たちは僕がpingコマンドの話をしたとき、冗談なのか「pingって成功したらpongが返ってくるの?」などと言っていた。
まあ、そんな掃きだめみたいな環境で文学部の1年生とかでもネットが使えるようにIPアドレスを再取得するバッチファイルを書いて配ったり、いろんなところにtracerouteしてみたり、サーバを立ててアクセスしてみたりと、いろいろごにょごにょとやっていた。学外から論文を読むためにVPNを覚えたりもした。あんなサークルにもう一度入りたいかと言われれば答えは断然Noなのだが、クラスBのネットワークで作業する貴重な経験にはなった。
あとは「自宅の光回線を自分で契約してwi-fiルータをつないだ」とか「研究室時代にスパコンにSSHした」とか「就職してからAPIのたたき方を覚えた」とか、それくらい。
勉強
2か月くらいは過去問道場で午前の対策を模擬試験方式で1日1周した。
1か月くらいの間、1日1回午後I、午後IIのどちらか1年分を解くといったことをしていた。
教材
テキスト
持っている本はこれ。大学時代に買ったので2017年度版と少し古い。
感想として、「この本は99%マスターしないと合格できない」と思った。「このテキストで8割くらいわかればいいや」というのでは多分合格できないと思う。
ネスぺイージス
非常にためになる。これとテキストを組み合わせて使っていた。
過去問道場
IPA受験者にはおなじみの過去問道場。
午後の問題もIPAが公開している通りの問題と模範解答がダウンロードできる。