青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

20200711 近鉄狭軌区間乗り潰し

はじめに

4月頃にコロナ禍で一気に移動が制限されてから3ヶ月経ち、少なくとも政治上は徐々に制限が緩和されてきた。GoToキャンペーンが発表され、経済再開を望む声も高まっている。

とはいえ特効薬が見つかったわけでもなく、ウイルスが消滅したわけでもない。なので可能な限り外出したくないし、やむを得ず外出する場合でも細心の注意を払う必要がある。

そんなこの頃だが、我が家に毎年届く近鉄株主優待券の期限が7月末に来る。金券ショップに行ったところ、「在庫過多なので1枚10円でしか買い取れない」と言われた。数十円でも売り払ってもよいのだが、乗り鉄なので燃えてしまい「なんとしてでも消化してやる」という気持ちになった。なので、感染対策を万全にして近鉄を乗り潰すことにした。

徹底事項

旅行に限らず、常日頃から徹底する。

  • 人混みは避ける
  • 車内や屋内では必ずマスクをつける
  • 消毒薬が設置されている箇所では必ず手を消毒する
  • トイレでは必ず石鹸で手を洗う

さくらライナー 大阪阿部野橋→吉野

初っぱなに来てしまったが、今回の主目的だ。

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事前に調べたところ、最近体質改善を受けているらしい。確かに座席もきれいで、コンセントが常備されていた。人も1両に数人しか乗ってなかった*1ので、いきなりガチでくつろいでしまった。

吉野→橿原神宮前→大和八木

吉野線は本数が少ないので、吉野駅は入場券だけ買って引き返し、橿原神宮前~大和八木を乗り潰した。

途中で観光列車「青の交響曲」とすれちがった。パッと見、さくらライナーよりも人が乗っていた。

橿原神宮前では、狭軌南大阪線吉野線と、標準軌橿原線が接続する。これらはレールの幅が異なるので相互に乗り入れすることができない。なので狭軌の路線と標準軌の路線はほぼ独立しており別会社のようになっている。そのため、近鉄は私鉄では珍しくフリーゲージトレインの開発に積極的になっているという話も聞いたことがある。*2

長野線

大和八木から橿原神宮前に戻り、古市から長野線を走破した。

長野線は古市駅からおおむね国道170号(外環状線)と並行して走るローカル線である。終点の河内長野駅で南海高野線と接続している。南大阪線と直通しており一体のダイヤが組まれている。

長野線の沿線には初芝富田林高校やPL学園など多くの私立学校があり、この日も学生が多かった。コロナ禍の休校の影響もあってか、休みの日も学校がある学生さんも大変だなあと思った。

道明寺線

河内長野から道明寺へ出て、道明寺線を走破した。道明寺線道明寺駅柏原駅を結ぶ短いローカル線で、柏原駅でJR大和路線と接続している。

柏原駅近鉄とJRが改札を共有しており、ラッチ内で乗り換えができるようになっている。

*1:吉野線区間ではほぼ貸し切りだった。

*2:近鉄軌間がらみの話では、名古屋線の話も有名だ。かつて名古屋線狭軌だったので、名阪間を移動するとき乗客は必ず伊勢中川で乗り換えなければならなかった。そんな中、伊勢湾台風名古屋線は壊滅的な被害を受け再建が必要になってしまった。そこで近鉄は「どうせ再建しなければならないなら」と名古屋線を全線標準軌に改軌してしまったのである。そして大阪線との直通運転が可能となった名古屋線は名阪特急の経路として近鉄の屋台骨となり続けている。