青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

リアボックスを使って思ったこと

今回はトップケース・リアボックス・ハコなどと呼ばれるパーツについて考えてみます。

リアボックスは実は「手軽」ではない

リアボックスのメリットでよく言われるのは「手軽に荷物を積めるようになる」ということです。これは確かに買い物ではあたっていると思います。買ったものをそのまま放り込んで帰ることができます。

ですが、気を付けないといけないところも結構あります。まず気をつけるべきは中で荷物が跳ねるということです。一度牛丼弁当を持ち帰って、帰って開けたらぐちゃぐちゃになってたことがあります(上に何か載せておくと防げます)。スーパーで買った卵とかを持って帰ろうものなら悲惨なことになるのは目に見えています。

またハコには重量制限があります。結構これが厳しいです。僕の使っているものは3kgまでということになっています。ペットボトルの飲み物を2,3本買いだめすると余裕で超えてしまいます。そのため買い物をするときは重さに気を使います。

ツーリングではむしろ手軽ではありません。止まらないと中の荷物にアクセスできません。それを考えると信号待ち程度の時間でも挟んであるペットボトルにアクセスできるツーリングネットのほうが便利です。

最大のメリットは「施錠」と「防水性」

ではリアボックスはなぜ便利なのでしょう。

最大のメリットは施錠できることです。ツーリングではバイクを離れて休憩することも多いですが、財布やスマホなど必要最小限の荷物だけを持って離れることができます。

また、雨具や車載工具など携行品を積みっぱなしにすることもできます。特に雨具に関しては忘れたときに雨が降ってくるととても困りますが、安い緊急用のカッパを積みっぱなしにできるので安心できます。

さらに雨が降ってきたときに濡れるとまずいものを避難させることができます。完全防水ではありませんが、雨は土砂降りでもほとんど水が入ることはありません。

リアボックスは「ダサい」のか?

リアボックスは、ライダーの美学が現れる部分のひとつです。というのもバイクによってはリアボックスを付けることでとんでもなくダサくなってしまうことがあるからで、人によっては「リアボックスは全面的にダサい」という人もいます。

おそらく、全面的にダサいと思う人は、リアボックスがおっちゃんおばちゃんが乗ってるスクーターについているイメージが強いんだと思います。じじくさい・ばばくさいものってなんか嫌ですもんね。

僕の考えを述べると、リアボックスはフルカウルのモデルに単体でつけるとダサいと考えています。フルカウルのバイクはそれ自体でデザインが完結しているので、リアボックスをつけるとなんか取って付けたような形になってしまうんですよね。

とはいえ、ネイキッドのバイクには全然アリだと思っています。僕もYBR125には購入時にわざわざ言ってつけてもらいました。僕にはネイキッドのバイクはカスタマイズしてこそというイメージがあります。

フルカウルのバイクも、リアボックス単体だとダサいですがパニアケースと一緒につけてフルパニアにするとツアラーっぽくなってかっこいいと思います。なぜハコはだめでパニアはいいのかよくわかりませんが...。

北海道、離島へ便利な「乗継旅割」

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夜行列車や青函特例の廃止で、北海道へは安旅をするにしても飛行機を使うのが普通になった。最近はJetstarやpeachなどのLCCが就航しているので、新千歳へはLCCが一番安く行くことが出来る。

しかし新千歳以外へ行く場合でも、安く飛行機を使う方法がある。今回はその方法を紹介しようと思う。

乗り継ぐ場合はANAJALが安い

ANAJALは早くにネット予約することで1万円台で飛行機に乗ることができる「旅割」(ANA)、「特便割引」「先得」(JAL)を設定している。直行便で使うこともできるが、LCCが就航している区間ではLCCの方が安い場合が多い。

しかし、これらの割引は新千歳から釧路や稚内などの地方空港へ乗り継ぐ場合でも使えることがある。このような場合、LCCで新千歳へ行って列車などで各都市へ向かうのより安い。

ANAJALともにネットから運賃検索や予約ができる。
www.ana.co.jp
www.jal.co.jp

道内の各都市へ行く場合は得

たとえば、このブログでも1度稚内→新千歳→神戸と乗り継いだ記事を書いた。

bluepost69.hatenablog.com

稚内→新千歳→神戸はANAが就航しているが、28日前以前に予約すれば乗継旅割が使え、15500円で乗ることができる。LCCだと新千歳からが7000円くらいかかって、新千歳までに10900円かかることを考えると安いと言える。しかもLCCでないので荷物代がかかることもないし、座席は快適なうえ飲み物まで出てくる。

乗継旅割は予約変更ができなかったり手数料が非常に高い(50%以上)という制約はあるが、LCCは多くがそもそも取消もできないので、それを考えれば問題はないと言える。

離島便に強いANAJAL

ANAJALは離島便も運航しており、このような場合でも乗継旅割が使える。

例えば、長崎の五島列島は博多からのフェリー、長崎からのジェットフォイルといった海路のほか、ANA五島福江空港に長崎、福岡からの航路を運航している。なので大阪から行く場合は乗り継ぎで空路を使うこともできる。

伊丹からだと福岡経由で19200円、長崎経由で18700円となる。新幹線で博多まで行ってフェリーを使うと、普通運賃で同じくらい*1だが、ほぼ丸一日かかってしまう。また福江行きの場合はフェリーは夜行なので睡眠時間を有効に使えるが、福江→大阪では日中のほとんどを船で過ごすことになってしまう。それを考えると帰りだけでも空路を使うのは妥当と言えるだろう。

まとめ

飛行機は「高い」というイメージが先行しがちだが、LCCの台頭や新幹線との競争もあって安く使える方法も出てきた。うまく使ってうまく旅をしていきましょう。

*1:フェリー太古丸は博多~福江で4840円。新幹線をスーパー早特にすれば合計で15000円くらいになる。18きっぷで博多まで行く場合は7000円程度ということになる。

【インプレ】YBR125を10000km走ってみて


ついにYBR125の走行距離が10000kmに到達したので、インプレを書いてみようと思います。

書いた人
・(教習車を除くと)これが初めてのバイク
・身長180cm前後、やせ型

タイプ

YBR125は逆輸入モデルで国内での発売には複雑な経緯をたどっているので、実に様々なタイプがあります。

かつてはさまざまなバイク店がおのおので輸入していたのですが、2011年ごろからYSPが公式輸入車として発売しています。YSPの公式輸入車はFI仕様となっていますが、キャブレター車も存在します。

買うに至った経緯

別記事にもしましたが、教習で400ccのでかさにびびってしまい、乗るなら小さいバイクからというのは決めていました。また学生なので維持費の問題もあり、125ccで探すことにしました。

普通二輪免許 (3)第二段階、卒業検定 - 青ポスの部屋

教習でMT車の魅力に取りつかれていたのでMT車というのも決めていました。125ccのMTで車体価格もなるべく安いモデル、ということでスズキのGN125とYBR125が候補にあがったのですが、あまりアメリカンは好きでなかったので、YBR125にしました。

近所のYSPで購入したのですが、店頭に並んでいて購入したのは(おそらく)2017年式のキャブレター車でした。

足つき、取り回しやすさ

めちゃくちゃいいです。自分の場合両足ベタっと着きます。車体も軽く、小柄な人でも扱いやすいと思います。

これまでこかしたことは、駐車場で無理な小旋回の練習をしようとしてこけたのと、取り回しを誤って向こう側にこかしてしまったことの2回しかありません。立ちごけも含めて公道で転倒したことはありません。

乗り味

加速はあまりよくありませんが、5000回転くらいまで回せば気持ちよく発進できます。

他のバイクを知らないので比較はできませんが、125cc特有の坂道でパワーが足りないとかを除けば、特に不満はありません。下道も気持ちよく走れるし、バイパスでも流れを乱さない程度に走ることができるし、西大津バイパスのような法定速度が60km/h以上の高速もどき道路でもついていくことができます。まさに原付と軽二輪のいいとこどりみたいなバイクです。ただし125ccなので高速道路、自動車専用道路は走れません

また、60km/hを超えると振動が出てきます。そのため慣れるまでは国道を延々走り続けていると小指がしびれます。ですが裏を返せばそれ以下の速度では振動はほとんど気になりませんし、振動があることで「エンジンを思いっきり回している」という感じが出て楽しいです。購入時に迷ったGN125はYBRより振動があるらしいです。

装備

エンジン音はYoutubeとかで調べればすぐわかりますが、小型特有の少しちゃちい音がします。音にこだわる人は物足りないと思います。

またタイヤが細いので安定性がありません。純正のチェンシンタイヤはよく滑ります。ツーリング荷物満載で雨が降ると、音もなくリアタイヤが横滑りします。タイヤの問題なので代えれば済みますが、替えのタイヤがなかなかありません

メーターは可もなく不可もなくですが、シフトインジケータがついており安心です。ガソリンの残量計もついていますが、これは250kmくらい走ってようやく減り始めるような代物なのであまりあてになりません。とはいえトリップメーターで管理できるので特に困りません。

あと、標準ではライトが暗いです。僕は早い段階でバルブをLEDに交換しました。

チェーンはノンシールなのでよく伸びます。最初のものは2回調整して9000kmでD.I.D.製に交換しました。交換して以降はチェーン調整もめっきり減りました。

燃費、航続距離

めちゃくちゃいいです。タンクは12L入って、リザーブ無しで500km以上走ります。500km以上走ってあげれば50km/Lを割ったことがありません。ちなみに最高記録は無給油リザーブ無しでR8を新潟から鯖江まで570km走ったときで、燃費も57km/L台に乗りました。

2019.01.04 追記:タイヤを変えてからは43km/Lくらいまで落ちました。

積載性

キャリアが純正でついています。僕は当初からリアボックスを付けています。リアボックスを付けてもネットを引っかけることはできるので、積載性は十分です。

ですがメットホルダーがありません。自分でつけるか百均のワイヤーロックを買うといいでしょう。

まとめ

僕は最初のバイクに買って正解だったと思います。乗り方からメンテまでバイクのいろはを学ぶことができて1台目にはいいバイクだと思います。