青ポスの部屋

旅と技術とポエムのブログ

簿記学習録 (01) 簿記2級の全体像

簿記の勉強をしているのですが、気が付いたことなどを「簿記学習録」として記録することにします。

使ってるテキスト

商業簿記

bookstore.tac-school.co.jp

工業簿記

bookstore.tac-school.co.jp

正直な感想として、ちょっとまとめ方がイマイチです。


商業簿記と工業簿記

  • 簿記3級は商業簿記。工業簿記で簿記3級に当たる資格は原価計算初級。
  • 商業簿記は一般的な商取引について学ぶ。つまり分野が広い。
  • 工業簿記は主に「原価を計算する」のに必要な知識を学ぶ。つまり分野は商業簿記よりは狭くて深い。
  • 一方で、本支店会計と工場会計みたいに原理原則が同じものもある。

  • 商業簿記連結会計が鬼門。

  • 工業簿記はそれ自体が2級で初出。
  • 工業簿記では、計算した原価を使ってどこが一番コストがかかってるかとか工場を動かすか止めるかを決めるための分析もやる。
  • 商業簿記は「商品」、工業簿記は「製品」

  • ソフトウェア開発をやる人が工業簿記をやると、上司や経営層が「原価がー」って言ってる理由がなんとなくわかる。

  • サービス業とかソフトウェア開発はどっちとも言えないケースが多い。例えばソフトウェア開発では役務を提供してるのか製品(ソフトウェア)を提供してるのか微妙なケースがある。
  • ちなみに仕事の話でよく出てくる粗利は売上高 - 売上原価。売上原価は製造部門の費用を配賦し終わった段階のもの(つまり製造部門の間接費は含まれるが間接部門の部門費は含まれない)。

三分法と売上原価

取引の記録の仕方のこと。

  • ざっくり言うと、平時に「仕入」「売上」だけで処理をするのが三分法。「仕入」「売上」に加えて「売上原価」「商品」も管理するのが売上原価対立法。
  • 三分法では決算の時に繰越商品を計算しないといけない(いわゆる「しーくりくりしー」)。売上原価対立法では常に商品を管理しているので決算の時に特別な仕訳をしなくてよい。
  • 簿記3級で出てくるのは三分法。
  • 工業簿記は売上原価対立法。ざっくり言うと工業簿記で計算した原価を反映するための勘定項目が売上原価。

  • 簿記3級や商業簿記では、仕入のうち売れたものの分だけをカウントしたのが売上原価。工業簿記では製造原価から売れたものの分だけを売上原価にする。

三分法の例

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
仕入 1,000 現金 1,000 仕入
現金 500 売上 500 売上
繰越商品 500 仕入 500 決算仕訳

売上原価対立法の例

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
仕入 1,000 売上原価 1,000 仕入
商品 1,000 現金 1,000
売上原価 500 売上 500 売上げ
現金 500 商品 500
(決算仕訳はなし)

2021年スマホ機種変更 (2) 自分の携帯歴 〜SH006退役によせて〜

前回

bluepost69.hatenablog.com

今回のスマホの機種変はauの3G停波というのが理由でしたが、それに伴って10年選手になってしまったSH006がついに退役となりました。

SH006について

シャープのガラケーの最終盤の機種です。

ja.wikipedia.org

なんとガラケーのくせに

というスマホの特徴を持った端末でもあり、面白い端末でした。

思い出

全盛期

買ったのは高校生の時です。当時は「月の携帯代は5000円まで」という決まりがあり、事実上携帯でインターネットサービスを使うことはできませんでした。そこでこの端末が出てきて、「Wi-Fiを使えば月の携帯料金をかけずにネットができる」ということで、端末自体が高価ではありましたが親にねだって買ってもらいました。

実際Wi-Fiが使えるのはとても便利でした。例えば、当時ニコニコ動画は携帯で見ると専用プレーヤーしかなく、「更新ボタンを連打して画面を更新し、動画として見る」という独特な仕様でした。しかしWi-Fi用には別のプレーヤーが用意されていて、今のスマホアプリのように普通に動画が流せるようになっていました。当時はPCはリビングのデスクトップだけでタブレットなどもなかったので、非常に重宝しました。

1回目の退役

確か大学1年生のときに、1回機種変で退役させました。HTCのISW12HT(EVO 3D)です。

ja.wikipedia.org

当時はスマホが出だした時期だったので、「スマホにしとくか」というノリで、au回線をISW12HTに機種変しました。ISW12HTもいい端末だったと思います。HTCはまたスマホ業界に戻ってきてほしいメーカーでもあります。HTCは日立の関連会社だと思って買いましたが。

それと入れ替わりにSH006は1度退役となりました。このままこれまでの端末同様記念品になりそうだなと思ってました。

スマホ買い替えとSH006復帰

ISW12HTも陳腐化してきた頃です。このあたりからBIGLOBEniftyIIJなどのMVNOがデータ専用の格安SIMカードを出すようになってきました。当時はある意味携帯料金が一番高かった時期で、キャリアでスマホの新規契約をすると、大量の通信のついた割高なプランしか選ぶことができませんでした *2

そこで「データ通信は格安SIMで、通話用の端末だけキャリアで」という方法を取ることにしました。しかしauスマホを買うとバカ高い料金を支払わなければなりません。そこで白羽の矢が立ったのが後生大事に取っておいたSH006でした。Wi-Fiはサービス終了で死んでいましたが、無料通話もついているしほぼ基本使用料だけで運用できたので、月々3000円くらいで運用できました。

結果として、スマホはZenfone Go、Moto G7と2台代替わりしましたが、その間も「通話用の端末」として役割を果たし続けました。

3G停波と故障

2022年にauの3Gの停波がアナウンスされ、SH006の余命が確定しました。またそうでなくても11年という携帯端末としては異例の長期間使い続けてきたので、いろんなところにガタが来ました。充電端子のカバーはちぎれ、外部スピーカーが鳴らなくなりました。

最近は菅政権*3の携帯料金値下げ政策もあり、主要各社がサブキャリアを整備して回線を移行しやすくなりました。また「通話用端末だけを家に忘れる」といった2台持ちのトラブルや「SH006専用の充電ケーブル*4を持ち運ばなければならない」という陳腐化による不便さがあったため、今回auのサブキャリアであるUQ mobileへ移転し、データ通信も一本化することにしました。

まとめ

ちょっと新たな端末(SHG03)でむかつくやり取りがありましたが、SH006は11年という自分の携帯電話で最長の使用歴を残して退役しました。ハイティーンから20代の苦楽を共にした端末だけに思い入れも強いです。よく頑張ってくれたと思います*5

*1:ただしauWi-Fi WINのプロキシサーバを経由する仕様になっていたので、Wi-Fi WINサービスが終了したらWi-Fi経由でインターネットにはアクセスできなくなってしまいました。

*2:当時は携帯料金が高かったので、いろいろ契約形態を工夫せざるをえない時期でした。家族のスマホの契約もやってましたが、ガラホと格安スマホの2台持ちにしたり、フレッツ光でレンタルできる光LTEポータブルルータを使ったりもしました。しかしその光LTEポータブルもつい先日サービス終了がアナウンスされました。今もそのごちゃごちゃした工夫の名残が残っておりその清算中といったところです

*3:すが政権

*4:正確に言うとauガラケー用の充電ケーブル

*5:同じシャープのSHG03は半ば騙されて買ったし、3ヶ月でぶっ壊れそうだし、さっさと乗り換えたいくらいですが。ついでにMoto G7も退役させる予定でしたが、SHG03がこんな調子なので予備機としてバックアップ中です。

2021年スマホ機種変更 (1) AQUOS Sense 5Gインプレ

今回、携帯電話の回線を整理しました。今までの単純な機種変更とちがっていろいろ思うところがあるので、いくつかの記事に分けて書くことにしました。

AQUOS Sense 5Gを買うときの注意

いきなりですがここが超重要です。「AQUOS Sense 5G」という端末には仕様の異なるものが4つ存在します

kakaku.com

特にSIM周りが大きく異なっており、デュアルSIMが使えるのはSIMフリー版(SH-M17)のみになっています。つまりキャリア版はデュアルSIMが使えません。

audocomoソフトバンクを通して買う場合はわかりやすいのですが、UQモバイルなどのサブキャリアで買う場合は要注意です。UQで買うとUQのキャリア版(SHG03)が届きます。つまりデュアルSIMできません。特にUQモバイルの場合オンラインサイトはどこを見ても型番やデュアルSIMに関しては(取扱説明書を見るまで)記載がなく、届くまでキャリア版が来るとはわかりません。

おまけに返品の条件が「未開封の場合」となっているので、届いて箱の型番を見て「これはちがう!」と気づかないと引き返せるところがありません。開封してSIMスロットを開けてから気づいても返品することができません。問い合わせたところ「取扱説明書に書いてある」と言われる始末です。

取扱説明書ダウンロード│格安スマホ/格安SIMはUQ mobile(モバイル)【公式】

自分はしばらくMVNOUQの2枚差しで使おうと思っていたのですが、計画が崩れてしまいがっかりしました。要注意です。

変えておきたい設定

クセのあるデフォルト設定になっている箇所がところどころあるので、書いておきます。

画像の彩度がきつすぎる

設定の「ディスプレイ」→「詳細設定」→「画質」の「基本設定」を「ナチュラル」にするといい感じになります。

https://k-tai.sharp.co.jp/appli/useful/003/

ただしこれだけだとゲームは画質が勝手に変更されるので、ゲームアプリを立ち上げたときにでる「ゲーミングメニュー」→「>」ボタン→「ゲーミング設定」→「ゲーム画質」をオフにします。

ジェスチャーナビゲーションを消して「戻る」ボタンを出す

設定の「システム」→「操作」→「システムナビゲーション」を「3ボタンナビゲーション」に変更します。

http://k-tai.sharp.co.jp/appli/useful/navigationbar.html

インプレ

自分の見当違いで要件を満たしていなかったというのはありますが、端末としてはまあ悪くはないかと思います。

後ほど別記事でまとめますが5Gもちゃんと使えました。とはいえミリ波はまだ使ってないので期待です。

通話の品質がVoLTEだけにとてもきれいです。比較対象が3Gガラケーというのもアレですが、Moto G7と比べてもきれいです。

買ってから気づいたのですが、「3か月くらいしたら壊れる」というケースが多いようで、投げ売りになっていたり評判が非常に悪いようでした。今はまだ1か月くらいしか経っていないのでわかりませんが、写真などスマホに保存するデータはマメにバックアップしておくようにしようと思います。いざとなったらMotoG7でデュアルSIMするし

最後に

DSDVで運用したいと思っている人はヨドバシなどの家電量販店で売っているSIMフリー端末を買いましょう。