何度となく言っていることですが、「原付二種」と呼ばれる125ccのバイクは維持費の安さや扱いやすさから人気です。先日スズキから国内向け新車種のGSX-125Sの発売が発表されるなど盛り上がっています。僕もそんな125ccの魅力に取りつかれた一人です。
ですがどんなものにもあるように、125ccバイクに向かない人もいます。あまり取り上げられることもないのですが、すこし考えてみたいと思います。
※この記事はMTオートバイがほしい人向けの記事です。
1.親の反対に譲歩して小型にしようと思っている人
自分の子供がバイクに乗ると言い出すと「危ないから」と反対する親御さんは多いです。その気持ちもとてもよくわかります。とはいえ「バイクに乗りたい」という気持ちは抑えられないものですから、しぶしぶOKをもらって買うとか、中には反対を押し切って買う人もいるでしょう。その場合に譲歩して小さい125ccにということもあると思います。
125ccのメリットのひとつに「任意保険が自動車保険のファミリーバイク特約で安く済ませられる」ということがあります。任意保険は単独で加入すると年数万かかるので、特にお金のない学生ならこれがあるので125ccだけみたいな人もいるでしょう。
ですが、学生さんの場合なら親の自動車保険につけることになるかと思いますが、つまりバイクをよく思っていない親御さんに、バイクに乗るための手続きをやってもらわないといけないということです。僕自身、免許は親にしぶしぶ了承を得ましたが、親が保険の手続きしてくれなかったので自分で単独で任意保険に入ることになりました。
つまり親御さんに協力してもらえなければ保険料は結局250cc以上と大して変わらない額を支払うことになります。保険料だけで排気量を我慢するなら最初からほしいバイクを買うべきです。
2.振動が嫌な人
エンジンの振動はバイクの醍醐味でもありますが、あまりにひどいと乗り心地が悪いということにもなります。
僕がよく読んでいるブログに、このような記事があります。
tinspotter.net
僕の乗っているYBR125は、バランサーがついており125ccの中では振動の少ないバイクですが、それでも60km/hを超えると振動が出てきます。乗って間もないころはバイパスを長時間走ったあとは振動で手がしびれることが多々ありました。
125ccなら振動は覚悟しなければなりません。ちなみに、僕は今となってはバイパスを長距離走った後に街中に入るとむしろ振動がなさすぎて「あれ?物足りないなあ」と感じます。物は考えようですが、最初に手がしびれる段階で「もう乗りたくない!」と乗らなくなるようであればやめた方がいいです。
排気量を増やすとあまり回さなくても加速できるので多少は振動はマシになります。*1
3.よく使うルートに高速道路・自動車専用道路がある人
別記事にもしましたが、125ccは高速道路、自動車専用道路を通行できません。
「これまで自動車を使っていたけどバイクで通勤通学したい」という場合は特に気を付けなければなりません。高速道路はわかりやすいですが、一般道でも一部自動車専用道路で125ccが走れない場合があるので、よく使うルートがある場合は事前に調べておきましょう。
また、よく使うルートがないとしても、国道沿いを延々走っていたら突然自動車専用道路になって迂回を余儀なくされたというようなこともよくあるので、それが嫌な人はもっと大きいバイクにする必要があります。またツーリングで「疲れたから帰りだけ高速道路で帰ろう」といった手段が使えません。
ちなみに、逆に有料だけど125ccでも走れる道路もあります。たいてい原付二種は10円くらいで走れます。これも要調査です。
まとめ:125ccはよく調べて買いましょう
原付二種は上記のように制約も多いバイクですが、賢く使えばとてもリーズナブルでよいバイクとも言えます。リッター50km走れる乗り物なんてそうありませんし、保険に限らず税金や車体価格、自賠責保険料も安く、チェーンなどの消耗品も大排気量に比べると安いです。
無論、125ccでもほしいバイクがあるならそのバイクにすればいいと思います。ただ「安いから」「小さくて安心だから」という安直な理由で選ぶと後悔することもあるので、よく調べて買いましょう。