退職してから1ヶ月経ちました。その間にあったことを体験談として残しておきます。
最初に:会社が社会保険を外部委託している場合は要注意
前職は社会保険業務を外部委託していたのですが、社会保険業務の受託会社*1の仕事が非常に雑で遅いので困りました。手続きも遅いし古い書式を送り付けてくるし*2で非常に困りました。そもそも退職する人に対する手続きを会社がスムーズにしてくれることは少ないのかも知れません。
退職しようと思っている人は下記に留意しておくとよいでしょう。
- 手続きに時間がかかることを念頭に置いて計画する
- 送られてくる書式を信用せず、健保組合や年金事務所などが公開している書式を確認する
健康保険
退職してしばらく転職しない人は、健康保険は次の選択肢から選ぶことになります。
- 親族の扶養に入る
- 市区町村で国民健康保険に入る
- 任意継続する
現実的には2の国保か3の任意継続かになるかと思います。国保の場合、直近の年末調整か確定申告での所得に比例して保険料が増減します。なので1年目はかなり高くつくことになるでしょう。
健保の制度については長くなったので別の記事にするとして、国保と任意継続でどちらが安いか試算して任意継続にしました。
任意継続の場合、保険証が健保組合に渡ってから任意継続の手続きが始まるので数週間程度保険証がない状態になります。ここが要注意ポイントです。
特に会社が保険証を組合になかなか返さずそこで手続きが滞る場合があるので、通院している人は退職する前に処方薬を多めにもらっておいたほうがよいでしょう。
万が一保険証がない期間に病院を受診した場合、一旦全額自己負担で立て替えて後ほど健保組合に請求することになります。保険ありだと3割なので、いったん3倍強支払うことになります。
保険料は前納すると少し安くなるのですが数十万円単位で資金がなくなります。資金計画をちゃんと立てておいたので前納しましたが、収入がない状態で数十万円消えるのは結構メンタルにこたえますね。
離職票
失業給付を受ける場合に必要です。特に自己都合でない場合は重要です。
自分の場合、失業給付は受けませんが退職日の公的な証明になるので重要です。これを会社が3週間くらい出さなかったので年金の手続きが少し大変でした。許さない。
年金
退職して無職になる人は市区町村役場か年金事務所で国民年金への切り替え手続きが必要です。
本来は14日以内に退職日を証明するものを持って行って手続きする必要があります。しかし離職票が間に合いませんでした。そこで役所に相談した結果、提出前に念のため取っておいた退職願のコピーで対応してもらえました。退職願などの重要な書類は必ずコピーを取っておきましょう。
年金の切り替えは数か月かかるそうです。
DCのiDeCoへの移管
前職にはDCがあったので、元から使っている証券会社でiDeCo口座を開設して移管することにしました。これも手続き終了まで数か月かかります。
住民税
一括払いか普通徴収への切り替えかを選べたのですが、面倒なので一括払いにしました。最終の給与から10万円くらいひかれたのでまた精神的なダメージが結構大きかったです。
退職金
結構出ると就業規則に書いてあったのですが、DCの残高を差し引かれたのでお小遣いくらいしか出ませんでした。中途退職では退職金は出ないものですが、最後の最後まで期待を裏切られた気持ちです。
次の仕事
進学手続きが10月からなので2ヶ月くらい無職になりそうでしたが、8月からしばらく大学の非常勤職員としてお仕事をいただけることになりました。なので今の職業は大学職員(アルバイト)です*3。
まとめ
やめて1ヶ月間はいろいろお金が無くなるのでメンタルがこたえますが、気丈にやってます。
自分でやらないといけない手続きまとめ
盛りだくさんなので気丈にやりましょう*4。
要注意点まとめ
- 退職前に通院先に薬をもらっておく
- 退職届などの書類は必ずコピーを取る
- 退職届を出したら「会社が全部やってくれる」という考えは捨てて、書類はちゃんと催促する
- 住民税や年金や健康保険料の納付で数十万円消えるので、最終月の給与や退職金はないものとして計画を立てる
おまけ
経験則ですが、契約手続きや社会保険の手続きなど「やりたくないけどやらなければならない事務手続」を代行する会社は、安売りして大口取引さえ取りつけられれば儲けものなので、仕事は適当なことが多いです。しかも委託元に文句を言っても「任せてるから」で済まされるし、文句を言う先がないので困ったことになりがちです。資本主義の弊害ですね。社保アウトソーシング商売してる会社は絶対に許さねえからな